抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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BOTDR(Brillouin optical time-domain reflectometry)は単一モード光ファイバ(SMF)の歪分布を片端から測定する技術であり,各種構造物のヘルスモニタリング等への応用が期待されている。本論文では,このBOTDRをグレーデッド型多モード光ファイバ(GIF)に適用したときに期待できる測定性能を分析している。BOTDRを構成するSMFと被測定GIFの光波モード間の結合係数,GIF中のブリユアン散乱係数,非線形光学効果,モード変換など測定に影響する各要因を理論と実験の両面から解析し,いずれもSMF測定時との対比で,1)ブリユアン散乱スペクトルは約20%広く観測される,2)同じ光パワで測定した場合の散乱信号パワは6.8dB程度低い,3)許容入力光パワは2.9dB程度高い,ことを明らかにした。また,GIF中で顕著なモード変換が起らなければ数km程度の測定が可能との見通しを示すとともに,GIF素線を測定対象とした実験でこのことを確認した。(著者抄録)