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J-GLOBAL ID：201502202892153355   整理番号：15A1348523

強磁場照射によるポリ乳酸配向フィルムの作製と微細構造

Preparation of Poly(lactic acid) Films in a Magnetic Field and their Microstructure

著者 (10件)： 中山麗 (日本大学大学院理工学研究科) ,  伊掛浩輝 (日本大学理工学部) ,  伊掛浩輝 (日本大学理工学部理工学研究所材料創造研究センター) ,  栗田公夫 (日本大学理工学部) ,  清水繁 (日本大学理工学部) ,  胡桃聡 (日本大学理工学部) ,  鈴木薫 (日本大学理工学部) ,  鈴木薫 (日本大学理工学部理工学研究所材料創造研究センター) ,  高橋弘紀 (東北大学金属材料研究所) ,  渡邉和雄 (東北大学金属材料研究所)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 72  号： 11  ページ： 661-666 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 結晶性高分子であるポリ-L-乳酸(PLLA)に非晶性高分子であるポリ-DL-乳酸(PDLLA)をブレンドしたフィルムを作製した.熱処理と強磁場照射を同時に適用し,これらのフィルムの結晶配向化を促したところ,単体フィルムに比べ,ブレンドフィルムではX線散乱強度に180°周期で変化がみられた.磁場未照射の単体およびブレンドキャストフィルムでは長周期はそれぞれ26および19 nmとなり,PDLLAをブレンドすることで長周期構造が変化し,融点もわずかながら減少した.磁場照射下での熱処理において低分子量のPDLLAを加えることで,PLLAが低粘度状態に置かれ,結晶部が応答しやすい環境になるため,配向化が進んだものと考えられる.このことから,PLLA配向フィルムの作製にはアモルファス部であるPDLLAの存在が重要であることが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： *PLLA ,  *分子配向 ,  *プラスチックフィルム ,  *微細構造 ,  結晶性高分子 ,  *ポリマブレンド ,  *熱処理 ,  結晶方位 ,  高分子膜 ,  非晶質 ,  焼なまし ,  強磁場 ,  流延成形 ,  X線回折 ,  結晶構造 ,  構造解析 ,  小角X線散乱 ,  ステレオコンプレックス ,  結晶度 ,  融点 ,  結晶化 ,  示差走査熱量測定 ,  生分解性高分子 ,  ラクチド
準シソーラス用語： アニーリング ,  WAXD【回折】 ,  DSC【熱量測定】

分類 (2件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  高分子固体の物理的性質  (CG02024U)

物質索引 (2件)： DL-乳酸 ,  DL-ラクチド

引用文献 (10件)：

• 1) “Poly(lactic acid): Synthesis, Structures, Properties, Processing, and Applications”, R. A. Auras, L.-T. Lim, S. E. M. Selke, and H. Tsuji eds., Wiley Series on Polymer Engineering and Technology, Wiley, New York (2010).
• 2) M. Yamato and T. Kimura, Kobunshi Ronbunshu, 64, 464 (2007).
• 3) 尾関寿美男, 谷本能文, 山口益弘, “磁気科学—磁場が拓く物質・機能および生命科学のフロンティア—”, 北澤宏一監修, (株)アイピーシー, 東京 (2002).
• 4) N. Naga, G. Ishikawa, K. Noguchi, K. Takahashi, K. Watanabe, and M. Yamato, Polymer, 54, 784 (2013).
• 5) 日産化学工業(株), 特開2010–132899 (2010).

タイトルに関連する用語 (5件)： 強磁場 ,  ポリ乳酸 ,  配向フィルム ,  作製 ,  微細構造