抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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寒冷地に立地する高齢者が居住する実住宅において窓の断熱改修を行うことが,室内温熱環境と居住者の熱的快適感および高齢者の生活や健康状態にどのような影響があるか調査した。調査から,以下のことが明らかになった。室内温熱環境では,温熱環境の改善が求められるトイレや脱衣室などの非暖房室で,外気温の影響が小さくなるという温熱環境の改善効果が明確であった。居住者による主観評価では,窓の断熱改修により寝室,居間ともに寒さが軽減され,すきま風も減少し,室内温熱環境に対する満足度も高くなった。また,寝室に比べると居間の方が温熱環境は良好であると感じられた。改修直後の調査では,とくに非暖房室における寒さの軽減効果について評価が高く,暖房・非暖房に関わらず窓の断熱改修により居室の熱的快適性の向上が見られた。一方,高齢者の健康については,改修前に比べて改修1年後の歩行速度は速くなっており,1日の平均歩数から見た活動量は明らかに増加していた。