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J-GLOBAL ID：201502203789432773   整理番号：15A0790241

相対論的場の理論における散逸モードの微視的な同定

Microscopic identification of dissipative modes in relativistic field theories

著者 (7件)： SAITO Yohei (High Energy Accelerator Res. Organization (KEK), Ibaraki, JPN) ,  FUJII Hirotsugu (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  ITAKURA Kazunori (High Energy Accelerator Res. Organization (KEK), Ibaraki, JPN) ,  ITAKURA Kazunori (Graduate Univ. for Advanced Studies (SOKENDAI), Ibaraki, JPN) ,  MORIMATSU Osamu (High Energy Accelerator Res. Organization (KEK), Ibaraki, JPN) ,  MORIMATSU Osamu (Graduate Univ. for Advanced Studies (SOKENDAI), Ibaraki, JPN) ,  MORIMATSU Osamu (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Progress of Theoretical and Experimental Physics (Web)  (Progress of Theoretical and Experimental Physics (Web))
巻： 2015  号： 5  ページ： 053A02 (WEB ONLY)  発行年： 2015年05月 
JST資料番号： U0548A  ISSN： 2050-3911  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 相対論的場の理論における散逸モードの存在を支持する議論を与えた。空間次元1≦d≦3のO(N)φ⁴理論に対し,1/N展開の次主要次数(NLO)での2粒子既約(2PI)図を評価したとき,ゼロでない有限な係数または緩和定数Γをもつφの2点関数が小さなp₀と運動量pでp₀~iΓ^-1(p²+m²)の形の極をもつことを示した。それに対し,1/N展開の次主要次数(NLO)での1粒子既約(1PI)図の計算においてはゼロでなΓを与えることに失敗する。散逸モードは他の粒子との粒子の多重散乱から生じ,これは2点関数の長時間挙動を改善するための安全項の再総和を通じて2PI-NLO計算によって近似的に扱われる。このゆっくりとした散逸項が臨界点で生き残ることを仮定し,2点関数に対する力学的臨界指数zがz=2ーηと同定することができる。またこの結果の可能な改良について議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *場の量子論 ,  *散逸 ,  N分の1展開 ,  臨界指数 ,  多重散乱
準シソーラス用語： *相対論的場の量子論 ,  次主要次数 ,  1/N展開

分類 (1件)： 素粒子と場の理論一般  (BF01010I)

引用文献 (74件)：

• L. P. Kadanoff and P. C. Martin, Ann. Phys. 24, 419 (1963).
• B. I. Halperin and P. C. Hohenberg, Phys. Rev. Lett. 19, 700 (1967).
• B. I. Halperin and P. C. Hohenberg, Phys. Rev. 177, 952 (1969).
• K. Kawasaki, Ann. Phys. 61, 1 (1970).
• P. C. Hohenberg and B. I. Halperin, Rev. Mod. Phys. 49, 435 (1977).

タイトルに関連する用語 (3件)： 場の理論 ,  散逸 ,  同定