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J-GLOBAL ID:201502204976329817   整理番号:15A0568844

長いオフセットを持つウォークアウェイVSPによって明らかになった熊野海盆,南海トラフ付加体のQp構造

QP structure of the accretionary wedge in the Kumano Basin, Nankai Trough, Japan, revealed by long-offset walk-away VSP
著者 (9件):
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巻: 67  号: Jan  ページ: WEB ONLY  発行年: 2015年01月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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筆者らは,南海トラフ沈み込み帯中央部の前弧海盆である熊野灘の地震減衰構造を決定した。地球内部と地震波伝播過程の物理条件を理解するうえでの重要性にもかかわらず,海底堆積物中に起きる深刻な減衰により従来の能動震源地震探査から信頼度の高いQを推定することが妨げられていたため,南海沖合い地域の地殻層中の減衰因子Qはほとんど推定されてこなかった。本研究で筆者らは,海底下層を通した伝播中での地震エネルギーの高周波分の減衰率からQ値を導出した。浅部減衰からの影響のより少ない海底下約千mで得られた鉛直地震波記録から,海底下約8kmの深さまで,P波のQ(Qp),すなわちP波の減衰率の深さ変化を解明することができた。Qの周波数依存性は小さいと仮定し,海盆に対する既存P波速度構造モデルを用いて,3つの海底下層でのQpを得るために様々な爆破受信距離におけるスペクトル比の減衰率を逆解析した。P波速度(Vp)2.7km/s未満の上位2層に対してのQp値は,34と57の間となった。これらの値は北大西洋で得られたものとほぼ同じであり,海底堆積物内でのQpの広域一貫性を示唆している。基底層(Vp約4km/s)は,349という非常に高いQp値を持ち,陸上で露出した地殻層に対しての推定値に匹敵する。このQp値は,南海縁に沿った巨大衝上地震に関連した強震動のシミュレーションで以前に想定された値よりも高い。筆者らは,基底層における高Qpかつ低地震波減衰は,付加体縁の内部ウェッジの構造的安定性を反映するものと解釈した。本研究でのQpの初めての推定値は,地震構造と強震動予測の将来研究のための強固な基盤を提供する。(翻訳著者抄録)
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