抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食に関するこだわりが年々強くなっており,炊飯器でご飯をおいしく炊くことに対するニーズが高い。そこで,更なるおいしさ向上を実現するため,“かまどごはん”を目指して開発を行った。かまど炊き実態調査を実施し,かまど炊きのメカニズムを検討した。調査の結果,かまど炊きは羽釜の形状とかまどの高断熱構造によって大火力の加熱と長時間の高温保持が実現され,かまどで炊いたご飯は,水分を十分に含んでみずみずしさを保ちつつも(高含水率)しっかりとした粒感(硬さ)があるということが分かった。一方で,従来の炊飯器では含水率と硬さを両立することが難しく,粒感があるご飯ほどみずみずしさは減少し,みずみずしさを追求すると粒感がなくなる傾向にあった。新製品“本炭釜KAMADO”は,IH(Induction Heating)による釜厚全体発熱と高い熱伝導率という特長を持つ炭素材の内釜をかまど炊きにならって羽釜形状にし,高断熱構造を採用したことで更なる大火力炊飯を実現した。大火力炊飯によって,従来の炊飯器では困難であった粒感がありながら中はみずみずしい“かまどごはん”を再現することができた。また,手のひらで握ったおにぎりのような形状やかまどの重厚なイメージをモチーフとした新しいデザインコンセプト“実りの形”を採用し,おいしさを視覚からも伝える外観デザインとした。(著者抄録)