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J-GLOBAL ID:201502206417126349   整理番号:15A1129718

日本語での単語順序プライミング:動詞繰返しの役割

Word Order Priming in Japanese-The Role of Verb Repetition-
著者 (4件):
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巻: 115  号: 176(TL2015 17-33)  ページ: 61-64  発行年: 2015年07月29日 
JST資料番号: S0532B  ISSN: 0913-5685  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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先行研究は,日本語のような自由単語順序言語における態(能動態と受動態)と単語順序(正規形とスクランブル形)の両方を用いたプライミング効果について示している(Tanaka,2007)。動詞がプライムとターゲットの間で繰り返される時に,態プライミングの効果が増すことを報告している研究もある(Jing et al.,2014,日本)。語彙的主辞の重複のためのこの強力なプライミング効果はしばしば語彙的ブースト効果として言及され,構文的プライミングの活性化ベースアカウントにより説明されてきた(Pickering&Branigan,1998)。しかしながら,動詞繰返しが正規形とスクランブル形の単語順序対におけるプライミングの強力な効果も引き起こすかどうかについてはあまり知られていない。画像記述タスクを利用して,本研究は,日本語での能動態文章(正規形とスクランブル形単語順序)における動詞繰返しの影響を検証した。実験1では,プライムとターゲット対の間で異なる動詞を利用した。実験2では,プライムとターゲット対の間で動詞を繰返した。2つの実験結果から,単語順序プライミング効果が実験1と実験2の両方で観察されたものの,単語順序プライミングのサイズへの動詞繰返しの効果はないことがわかった。そのため,本研究により,態(機能付与)と単語順序(線形順序)プライミングにおいて動詞情報が違うように利用されていることを主張する。(翻訳著者抄録)
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情報加工一般 
引用文献 (10件):
  • Bock, J. K. (1986) Syntactic persistence in language production. Cognitive Psychology, 18, 355-387.
  • Branigan, H. P., Pickering, M. J., & Tanaka, M. (2008). Contributions of animacy to grammatical function assignment and word order during production. Lingua, 118, 172-189.
  • Ferreira, V. S., & Yoshita, H. (2003). Given-new ordering effects on the production of scrambled sentences in Japanese. Journal of Psycholinguistic Research, 32(6), 669-692.
  • Hartsuiker, R. J., Bernolet, S., Schoonbaert, S., Speybroejck, S., & Vanderelst, D. (2008). Syntatic priming persists while the lexical boost decays: evidence from written and spoken dialogue. Journal of Memory and Language, 58, 214-238.
  • Jin, L., Deng, Y., Arai, M., & Hirose, Y. (2014, March). An effect of verb repetition in the production of head-final passive construction. Poster presented at the CUNY Sentence Processing Conference, the Ohio State University, Columbus, Ohio.
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