文献

J-GLOBAL ID：201502207097892800   整理番号：15A1383917

亜鉛合金ダイカストの実体強さと顕微鏡組織の調査研究-コンパクト試験片による機械的性質の評価-

著者 (1件)： 佐藤健二 (東京都産業技術研究セ)
資料名： 日本鉱業振興会助成研究成果報告書  (日本鉱業振興会研究助成による研究成果報告)
巻： 2015  ページ： 53-58  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0621B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らはこれまでに設計データを構築するため,亜鉛合金ダイカスト(Znダイカスト)の鋳造法で最も多く使用されているホットチャンバーダイカストマシンでASTM試験片を鋳造し,その強度特性と時効による特性変化を調査した。一般に実用化されているZnダイカストの肉厚はASTM試験片よりも薄いため,ダイカスト製品の設計では,現場鋳造条件や実際のダイカストの肉厚に近づけた強度特性データが必要となる。そこで,本研究では,ホットチャンバーダイカストマシンを用い,比較的薄肉の平板試験片を鋳造し,その強度特性を評価することを目的とした。その結果,1mm厚平板試験片は冷却速度が高いため,ASTM試験片よりもσがZDC2とZDC1は4~5%,ベリックと金型3種は18%高く,高Cu材は肉厚効果が高い。ダイカストの実体強度は試験片の表面加工に影響されず,内部欠陥量が支配的である。ダイカストの実体強度に対して1mm厚平板試験片は,ほぼ1年後の自然時効による強度特性に近いと推測され,設計上の実体強度に対して1mm厚平板試験片での特性データの適用が有効であることが認められた。

シソーラス用語： *亜鉛合金 ,  *ダイカスト ,  強度 ,  微細構造 ,  試験片 ,  機械的性質 ,  設計データ ,  鋳造 ,  米国材料試験協会 ,  時効 ,  厚み ,  鋳込条件 ,  平板 ,  評価 ,  冷却速度 ,  分散【variance】 ,  銅 ,  表面加工 ,  内部欠陥 ,  特性
準シソーラス用語： ASTM ,  強度特性 ,  自然時効 ,  肉厚 ,  薄肉

分類 (3件)： 鋳造法,鋳込  (WC01030Q) ,  金属材料一般  (WE01000P) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (6件)：

• 例えば, ASTM international: ASTM B 86 -09 ”Standard Specification for Zinc and Zinc - Aluminum (ZA) Alloy Foundry and Die Castings” , (2009)
• H. H. Doehler: ”Die Casting”, McGraw-Hill Book Co., NY USA (1951), 283
• 太田信之: ”ダイカスト”, 日刊工業新聞社, (1957), 219
• 佐藤健二,西直美,森浩一: 2014日本ダイカスト会議論文集, 日本ダイカスト協会 JD 14-24, (2014), 163
• 亜鉛ダイカストハンドブック編集委員会編: ”亜鉛ダイカストハンドブック”, 日本ダイカスト協会・鉛亜鉛需要開拓センター (1996), 16

タイトルに関連する用語 (9件)： 亜鉛合金 ,  ダイカスト ,  顕微鏡組織 ,  調査 ,  研究 ,  コンパクト ,  試験片 ,  機械的性質 ,  評価