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J-GLOBAL ID：201502207418970484   整理番号：15A1355966

陽電子が拓く物質の科学 第1回 ポジトロニウム-気体分子の相互作用

著者 (2件)： 澁谷憲悟 (東大 大学院総合文化研究科) ,  齋藤晴雄 (東大 大学院総合文化研究科)
資料名： しょうとつ(Web)  (Journal of Atomic Collision Research (Web))
巻： 12  号： 6  ページ： 182-194 (WEB ONLY)  発行年： 2015年11月16日 
JST資料番号： U0603A  ISSN： 2436-1070  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 陽電子は電子の反粒子であり,電子と出会うと対消滅してγ線となる。また対消滅に先だって,陽電子と電子がポジトロニウムと呼ばれる水素様原子を形成することがある。消滅γ線には,消滅前の情報が残されており,陽電子やポジトロニウムがどのような状態にあったか,あるいはどのような相互作用を経験したかを読み出すことができる。本稿では,本号より連載される,シリーズ「陽電子が拓く物質の科学」の冒頭に当たり,陽電子消滅研究の概略を述べるとともに,ポジトロニウムと気体分子との相互作用に関する研究を幾つか紹介する。この分野では,国内の研究者が多くの先駆的役割を果たしてきた。(著者抄録)

シソーラス用語： βプラス崩壊 ,  *ポジトロニウム ,  モデル ,  *希ガス ,  状態 ,  相互作用 ,  電子対生成 ,  分子 ,  *陽電子 ,  陽電子消滅 ,  粒子源
準シソーラス用語： スピン状態 ,  Oreモデル ,  気体分子 ,  *陽電子源

分類 (2件)： エキゾチック原子・分子  (BH09010S) ,  陽電子消滅  (BK16052L)

引用文献 (43件)：

• 高柳和夫,“原子分子物理学”,朝倉書店 (2000), 20.
• O. Nachtmann, 'Elementary Particle Physics Concepts and Phenomena', (Springer-Verlag, Tokyo) 1990, Section 13.1.
• H. J. Zhang, S. Yamamoto, B. Gu, H. Li, M. Maekawa, Y. Fukaya, and A. Kawasuso, Phys. Rev. Lett. 114, 166602 (2015).
• R. Suzuki, Y. Kobayashi, T. Mikado, H. Ohgaki, M. Chiwaki, T. Yamazaki, and T. Tomimasu, Jpn. J. Appl. Phys. 30, L532 (1991).
• A. Ando, V. N. Belyaev, S. Daté, H. Kamitsubo, A. V. Kiselev, G. N. Kulipanov, N. Kumagai, N. A. Mezentsev, Y. Miyahara, T. Nakamura, A. N. Skrinsky, K. Soutome, M. Takao, H. Tanaka, and I. S. Voronchev, J. Synchrotron Rad. 3, 201 (1996).

タイトルに関連する用語 (6件)： 陽電子 ,  物質 ,  科学 ,  ポジトロニウム ,  気体分子 ,  相互作用