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J-GLOBAL ID:201502207629526157   整理番号:15A1140297

貯蔵性と収穫前穂発芽に対する耐性を改良したLOX-3-ヌルイネ系統のマーカー利用育種

Marker-assisted breeding of a LOX-3-null rice line with improved storability and resistance to preharvest sprouting
著者 (16件):
資料名:
巻: 128  号:ページ: 1421-1430  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: D0382B  ISSN: 0040-5752  CODEN: THAGA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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リポキシゲナーゼ-3(LOX-3)は貯蔵イネの揮発性成分に関与し,新鮮でない香気の発生はLOX-3ヌルイネで遅れる。長期保存性を持つ新規なLOX-3-ヌル系統の育種において,筆者らはLOX-3と収穫前穂発芽耐性間の強い関連性を見出した。この関連が2つの遺伝子の緊密な連鎖によるのか,LOX-3の多面的効果であるかを決定するために,筆者らは,LOX-3-存在/収穫前穂発芽耐性系統とLOX-3-ヌル/収穫前感受性系統の交雑由来のBC3F3個体群を用いてマーカー利用選抜を行った。1個体において,LOX-3の13kb下流域で組換が起こり(RM15750),収穫前穂発芽形質(LOD=10.4)の有意な量的形質遺伝子座,すなわちqPHS3を,RM15711とRM15768間の842kb領域で検出した。BC3F4とBC3F5個体群を用いて,筆者らは,染色体3上のLOX-3遺伝子座にLOX-3-ヌルのドナーから393kbの導入染色体断片だけを持つLOX-3のない収穫前穂発芽耐性系統の選抜に成功した。本結果は,LOX-3遺伝子と収穫前穂発芽に影響する遺伝子座が別であることを示した。選抜系統は「北陸244」と名付けた。LOX-3を持つイネと持たないイネの穀粒の官能試験によって,貯蔵中のLOX-3-ヌルイネの揮発性成分生産が通常のLOX-3イネより少ないことを確認した。これらの結果は,長期間の貯蔵後にほとんど揮発性成分を持たず収穫前穂発芽耐性を持つイネ品種を選抜できることを示した。Copyright 2015 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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分子遺伝学一般  ,  作物の品種改良  ,  稲作 

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