文献

J-GLOBAL ID：201502207775677582   整理番号：15A0864150

ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討

著者 (3件)： 小林重人 (北陸先端科学技術大学院大) ,  吉田昌幸 (上越教大) ,  橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大)
資料名： シミュレーション&ゲーミング  (Studies in Simulation and Gaming)
巻： 23  号： 2  ページ： 1-11  発行年： 2015年03月30日 
JST資料番号： L6921A  ISSN： 1345-1499  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地域通貨は世界各地,日本でも現在までに650以上の地域で導入されている。しかし,経済的な領域を巻き込みながらある程度の規模を維持しつつ存続する成功事例は数少ない。これは,ボランティアの疲弊や補助金の停止で発行団体が十分に機能しなくなることや,参加する住民や店舗が少ないためである。本稿では,地域通貨の流通メカニズムをゲーミングとマルチエージェントシミュレーションにより明らかにすることを目的とした。ゲーミングでは,ゲーム参加者の売買行動と地域に対する愛着や助け合いが高まることが認められた。一方,マルチエージェントシミュレーションでは,地域重視,有償ボランティアや通貨残高の間にフィードバックループが形成され,地域内での購買割合が増加することが分かった。

シソーラス用語： *貨幣 ,  *地域経済 ,  ゲーミングシミュレーション ,  計算機シミュレーション ,  マルチエージェントシステム ,  取引 ,  ボランティア ,  *フィードバック制御 ,  *フィードバックループ ,  マルチエージェントシミュレーション ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： ゲーミング ,  *地域通貨 ,  売買

分類 (1件)： 経営工学一般  (KA01010C)

引用文献 (27件)：

• Collom, E. (2012) Key indicators of time bank participation: Using transaction data for evaluation, International Journal of Community Currency Research, 16(A), 18-29.
• 出口 弘(2000)『複雑系としての経済学』,日科技連出版社.
• 二村英夫・小川一仁・高橋広雅(2010)「地域通貨の使用経験が公共財供給にもたらす影響-経済実験による考察-」,『企業研究』,17,93-117.
• Greenblat, C. S. (1988) Designing Games and Simulations, Sage Publications,lnc.(新井 潔・兼田敏之訳(1994)『ゲーミング・シミュレーション作法』,共立出版.)
• 林 直保子・与謝野有紀(2008)「地域通貨の流通条件検討のためのゲーミング・シミュレーション開発の試み」,『シミュレーション&ゲーミング』,18(1),9-19.

タイトルに関連する用語 (5件)： ゲーミング ,  マルチエージェントシミュレーション ,  地域通貨 ,  流通 ,  メカニズム