文献

J-GLOBAL ID：201502208657523313   整理番号：15A1076151

船舶の省エネ・環境技術の評価に関する研究

著者 (8件)： 春海一佳 (海上技術安全研) ,  安達雅樹 (海上技術安全研) ,  高橋千織 (海上技術安全研) ,  村田裕幸 (海上技術安全研) ,  安藤裕友 (海上技術安全研) ,  山口良隆 (海上技術安全研) ,  宮田修 (海上技術安全研) ,  一ノ瀬康雄 (海上技術安全研)
資料名： 海上技術安全研究所報告(Web)
巻： 15  号： 1  ページ： 35-86 (WEB ONLY)  発行年： 2015年07月30日 
JST資料番号： U0578A  ISSN： 2188-6598  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 船舶の機関排ガスに対する熱回収,脱硝,脱硫の総合的な後処理装置についてシミュレーション解析法と結果を示し,特に脱硫装置搭載の経済性を評価した。初めにIMO他の排ガス規制の動向を説明し,脱硝(SCR,EGR他),脱硫(燃料油変更/切替,湿式/乾式法),GHG削減(燃費改善と排熱回収等)の各対応技術を概観した。次に,定常プロセス・シミュレータ”COCO”を用いた排ガス後処理の総合的シミュレーション解析法について,排熱回収熱交換器(ハイフィンチューブ,並流/向流)のモデルと基礎方程式,および計算法と検証結果,カーチス式軸流単段タービンのモデルと動力等の計算式,およびSCR脱硝ブロックの反応式と触媒仕様,並びに圧力損失と脱硝率の評価式等を示した。舶用主機関の負荷率(50~100%)と作動条件の計9ケースにおける熱回収率,タービン電気出力,SCR性能等の解析結果を例示した。最後に,内航船(199,499,749GT)のSO_x規制に対する低硫黄燃料油切替または船上脱硫(湿式,乾式二形式(固定層,流動層))の4つの方法/装置の投資経済性を評価した。低硫黄燃料油の単価をパラメータとして初期投資コストと年間運用コストを算出し,DCF法(割引率6%,NPV値算出)により燃料油価格と投資回収期間の関係を得た。最後に,脱硫装置等の配置や排水&残渣の処理等の課題を指摘した。

シソーラス用語： *ディーゼル機関 ,  *排ガス ,  *排ガス処理 ,  脱硝 ,  脱硫 ,  *廃熱回収 ,  国際海事機関 ,  *プロセスシミュレーション ,  回収ボイラ ,  接触還元 ,  排ガス循環 ,  燃料油 ,  経済性 ,  温室効果ガス排出量 ,  SCR【触媒】 ,  *舶用ディーゼル機関 ,  温室効果ガス排出 ,  ディーゼル排気ガス ,  *廃棄物処理 ,  *計算機利用 ,  *利用
準シソーラス用語： GHG排出 ,  ディーゼル排ガス

分類 (4件)： 船体ぎ装  (QJ04010E) ,  圧縮点火機関  (PB02030N) ,  排ガス処理  (PB02060U) ,  化学プロセスの解析  (XC01030R)

引用文献 (38件)：

• 村岡英一:IMOにおける大気環境規制の動向,海上技術安全研究所報告,第8巻,第2号(2008),pp.57-63 https://www.nmri.go.jp/main/publications/paper/pdf/23/08/02/PNM23080204-00.pdf
• http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32012L0033
• 半澤彰:船舶用燃料硫黄分規制の動向とその影響,燃料油中硫黄分規制を受けた機関技術に関する国際ワークショップ資料(2015) http://www.nmri.go.jp/images/ws20150306_1.pdf
• 辻本勝,村岡英一,黒田麻利子,宇都正太郎:国際海運からの温室効果ガス排出削減 エネルギー効率指標(EEDI,SEEMP)に対する当所の取り組み-,海上技術安全研究所報告,第12巻,第4号(2012),pp.11-21 https://www.nmri.go.jp/main/publications/paper/pdf/21/12/04/PNM21120403-00.pdf
• 2012 GUIDELINES ON THE METHOD OF CALCULATION OF THE ATTAINED ENERGY EFFICIENCY DESIGN INDEX (EEDI) FOR NEW SHIPS (2012) http://www.imo.org/KnowledgeCentre/IndexAMOResolutions/Documents/MEPC%20-%20Marine%20Environment%20Protection/212%2863%29.pdf

タイトルに関連する用語 (5件)： 船舶 ,  省エネ ,  環境 ,  評価 ,  研究