抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
著者等は,真空アークの過渡電圧変化の測定と真空接点と並列に半導体素子とバリスタを接続したハイブリッド直流遮断器の遮断特性を調査した。クロム銅接点で80A以下の領域における真空アークのアーク電圧は,ステップ上に立ち上がり,開極後しばらく15V~20Vの一定電圧であった。そのため半導体素子を複数直列化するとアーク電圧が半導体のオン電圧の和に至らず遮断に失敗する可能性があることが分かった。また実際にハイブリッド直流遮断器の遮断実験を行い,直流80A ,74Aの遮断に成功した。接点開極から電流が0となるまでの時間は,およそ225μsであった。またバリスタによる電流限流後に発生する接点間電圧の振動は,バリスタの寄生キャパシタンスと主回路の空芯リアクトルのLC共振によるものと分かった。しかしIGBTの通電時間を短縮すると接点間の絶縁耐力が充分回復せず,サージ電圧発生時にアークが接点で再発弧してしまう例があった。また真空接点,IGBT,バリスタ,配線インダクタンス,及び配線容量からなる等価回路を用いて,接点電流がIGBTに転流し,そのターンオフする設定で接点間電圧を計算した。その結果,接点間電圧の共振を模擬できた。