抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熱音響システムは,工場廃熱や太陽光などの熱入力により冷却や発電ができるため,地球環境問題を解決できる可能性を持つ。しかし,このような熱源で発振するシステムの実用化には,発振温度の低下が必要である。本システムは,円筒管の中にスタックと呼ばれる狭い流路を大量に持つデバイスを適切な位置に設置することで構成される。システムの発振に必要な条件は,管とスタックによる散逸量がスタックで生成される音波の仕事量を上回ることである。我々は,スタックでの散逸抑制と仕事量増幅という2つ観点からシステムの低温度発振化を目指すため,スタックを流路軸方向に対して垂直に分割し間に空気層を挟んだ分割スタックを提案した。結果,従来の分割されていないスタックに比べ分割スタックでは,駆動温度を約40°C下げることができた。分割スタックの間の空気層が,粘性散逸の抑制のための流路拡大の役割と,仕事量増幅のための温度勾配形成の役割をしたためだと推測される。(著者抄録)