抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道教育大学旭川校理科教育教室の安藤秀俊教授が題記の件について解説した。ビオトープとは生き物を意味する「Bios」と場所を意味する「Topos」を合成した言葉で,「生き物が暮らせる場所」を意味する。最初に各地の小学校に存在するビオトープの例として,(1)水辺環境の再生を目指した復元型ビオトープ,(2)クヌギを中心にそえた森林のビオトープ,(3)井戸や貯水タンクのある環境を意識したビオトープ,(4)ドイツトウヒやヨーロッパアカマツが中心のビオトープを示した。記事では次に富良野の小学校における樹木の学習について述べた。ここではビオトープ内にある代表的な樹木を対象として,葉の特徴を示すワークシートを作成し,生徒はこのワークシートで葉の特徴を学ぶとともに,ビオトープ内にある樹木を探す活動を行っている。2つ目の例は樹木の拓本作りで,ハリエンジュ,オニグルミ,ヤマハンノキ,イタヤカエデ,ドイツトウヒ,ヨーロッパアカマツなどで拓本を作成した。樹皮の模様は樹木の種類によって全く異なることを体験により学習でき,理科学習の能力向上にも重要である。「自然」に触れることにより,自然について学習することの重要性を示した。