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J-GLOBAL ID：201502209181104975   整理番号：15A0146795

3Dプリンタで分子を可視化する

著者 (2件)： 川上勝 (山形大 工) ,  川上勝 (山形大 ライフ・3Dプリンタ創成セ)
資料名： 日本機械学会誌  (Journal of the Japan Society of Mechanical Engineers)
巻： 118  号： 1154  ページ： 32-36  発行年： 2015年01月05日 
JST資料番号： F0228A  ISSN： 0021-4728  CODEN： NKGKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 3Dプリンタが「分子の可視化」「可触化」を身近にすることにより,研究活動,科学教育の向上に大きく貢献する可能性について述べた。また,「3Dプリンタによる分子模型の製作の簡易化,普及化」で最も急速に変化を遂げつつあるのは,タンパク質の立体構造を扱う構造生物学の分野であろうと述べた。著者は,3Dカラー印刷技術を用いて,分子の構造をフルカラーで,かつ分子表面の石膏鋳型を「卵の殻」状に作成し,殻内部に透明で柔軟なシリコーン樹脂を注入することで,全く新しい「構造情報が豊富で」「使用者が触って構造を確かめ」「分子間の相互作用を理解できる」タンパク質分子模型(KAWASAKIモデル)を開発したと説明し,その特徴を概説した。また,FDM(熱溶解積層法)形式3Dプリンタがもたらす分子模型の普及について言及し,安価な装置で分子模型を誰もが容易に作成することができるようになりつつあると述べた。

シソーラス用語： *可視化 ,  科学教育 ,  簡素化 ,  タンパク質 ,  立体構造 ,  *多色印刷 ,  シリコーン樹脂 ,  石膏 ,  *鋳型【鋳造】 ,  *分子モデル ,  *3Dプリンタ
準シソーラス用語： 研究活動

分類 (2件)： 橋かけ  (YH04100E) ,  印刷機  (ZA05050L)

引用文献 (11件)：

• Jabr, F., The Reading Brain in the Digital Age : Why Paper Still Beats Screens, SCIENTIFIC AMERICAN, 309-5 (2013).
• Toppan Form news release, http://www.toppan-f.co.jp/news/2013/0723.html
• 有馬哲夫,世界のしくみが見える「メディア論」教授の早大講義録,(2007),252,宝島社新書.
• Cooper, S., ほか, Predicting Protein Structures with A Multi-player Online Game, Nature, 466 (2010), 756-760.
• Khatib, F, ほか., Crystal Structure of a Monomeric Retroviral Protease Solved by Protein Folding Game Players, Nat. Struct. Mol. Biol. , 18 (2011) , 1175.

タイトルに関連する用語 (3件)： 3Dプリンタ ,  分子 ,  可視化