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J-GLOBAL ID：201502209326909241   整理番号：15A0543098

加工時のゼオライト処理による梅漬け中の放射性セシウム含量の低減

Reduction of Radioactive Cesium Content of Pickled Plum by Zeolite Treatment during Processing

著者 (3件)： 関澤春仁 (福島県農業総合センター) ,  丹治克男 (福島県農業総合センター) ,  吉岡邦雄 (福島県農業総合センター)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 14  号： 1  ページ： 69-74 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 食品添加物として指定されるゼオライトは陽イオン交換能を有し,放射性セシウムを吸着することが知られている.本研究で梅漬け加工時のゼオライト処理による放射性セシウムの低減効果を調べた結果,梅漬けの果肉中の放射性セシウムはゼオライトを添加することにより低減した.ゼオライトを添加しなかった場合の梅漬けの果肉の放射性セシウム濃度を100%とすると,ゼオライトを10%添加した場合の放射性セシウム濃度は55%になり,ゼオライトを20%添加した場合は54%になった.一方,造粒ゼオライトを10%添加した場合は放射性セシウムが74%になった.さらに,塩水を用いて加工した場合,10%のゼオライトを添加することにより放射性セシウム濃度は31%に低減した.(著者抄録)

シソーラス用語： *梅干 ,  食品加工 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  含有量 ,  ゼオライト ,  効果 ,  果肉
準シソーラス用語： *放射性セシウム ,  低減効果

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (16件)：

• Goto-Yamamoto, N., K. Koyama, K. H. Tsukamoto, H. Kamigakiuchi, M. Sumihiro, M. Okuda, T. Hashiguchi, K. Matsumaru, H. Sekizawa and H. Shimoi. 2014. Transfer of Cesium and Potassium from Grapes to Wine, Am. J. Enol. Vitic. 65: 143-147.
• 八戸真弓・内藤成弘・明石 肇・等々力節子・松倉 潮・川本伸一・濱松潮香.2014.うどん調理における放射性セシウムの動態解析,日本食品科学工学会誌.61: 34-38.
• 八戸真弓・内藤成弘・佐々木朋子・明石 肇・等々力節子・松倉 潮・川本伸一・濱松潮香.2013.中華麺の調理行程における放射性セシウムの動態解析,日本食品科学工学会誌.60: 54-57.
• Kimura, K., H. Kameya, D. Nei, Y. Kakihara, S. Hagiwara, H. Okadome, K. Tanji, S. Todoriki, U. Matsukawa, and S. Kawamoto. 2012. Dynamics of Radioactive Cesium (¹³⁴Cs and ¹³⁷Cs) during the Milling of Contaminated Japanese Wheat Cultivars and during the Cooking of Udon Noodles Made from Wheat Flour, Journal of Food Protection 75: 1823-1828.
• 厚生省.1959.食品,添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号).

タイトルに関連する用語 (4件)： ゼオライト ,  梅漬け ,  放射性セシウム ,  含量