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J-GLOBAL ID：201502209504680335   整理番号：15A1063569

ビタミンCによるエピゲノムの制御

Regulation of the Epigenome by Vitamin C

著者 (3件)： YOUNG Juan I. (Univ. Miami Miller School of Medicine, Florida) ,  ZUECHNER Stephan (Univ. Miami Miller School of Medicine, Florida) ,  WANG Gaofeng (Univ. Miami Miller School of Medicine, Florida)
資料名： Annual Review of Nutrition  (Annual Review of Nutrition)
巻： 35  ページ： 545-564  発行年： 2015年 
JST資料番号： H0849A  ISSN： 0199-9885  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アスコルビン酸(ビタミンC)の,エピゲノム制御による遺伝子の活性化への影響について概説した。初めに,テン-イレブン・トランスロケーション(TET)ジオキシゲナーゼを取り上げ,ビタミンCが,TETジオキシゲナーゼの補因子として働くことで遺伝子の脱メチル化に関与していることを説明した。また,ビタミンCとがんや末梢神経疾患との関連についても言及した。さらに,ビタミンCが,十文字ドメイン含有ヒストン脱メチル化酵素の補因子として,ヒストンの脱メチル化に関与していることを示した。さらに酸化還元状態が核におけるビタミンCの生物学的利用能に大きな影響を持っていることから,健康や疾患における動的な酸化還元プロセスを研究するためにレドックスバイオロジーとゲノム科学を融合させた,レドックスゲノミクスという学際的な研究分野を新たに提案した。結論として,ビタミンCは,ゲノムと環境の境界のメディエーターであると考えられ,ビタミンCの欠乏により,ゲノムやヒストンの脱メチル化酵素の活性を維持できなくなることで,さまざまな疾患を引き起こす可能性があることを示唆している。

シソーラス用語： *遺伝子 ,  補因子 ,  *脱メチル ,  *酸化還元反応 ,  ヒストン ,  腫瘍 ,  末梢神経疾患 ,  ジオキシゲナーゼ ,  ヒト ,  水溶性ビタミン ,  N-メチルアミノ酸オキシダーゼ ,  遺伝学 ,  生物学 ,  ラクトン ,  第二アルコール ,  ポリオール
準シソーラス用語： エピゲノム ,  レドックスゲノミクス ,  レドックスバイオロジー ,  遺伝子発現制御 ,  十文字ドメイン含有ヒストン脱メチル化酵素

分類 (2件)： ビタミンC  (EB07040W) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

物質索引 (2件)： 5-ヒドロキシメチルシトシン ,  ビタミンC

タイトルに関連する用語 (2件)： ビタミンC ,  エピゲノム