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J-GLOBAL ID：201502209817021803   整理番号：15A0258683

時間分解分光法を用いた銅酸化物超伝導体における光誘起超伝導の観測

著者 (1件)： 飯森俊文 (室蘭工大)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 63  号： 6  ページ： 251-252  発行年： 2014年12月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Faustiらは,ポンププローブ分光法を用いて,Low-Temperature Tetragonal(LTT)相のLa_1.8-xEu_0.2Sr_xCuO₄(x=0.125)を赤外光で励起した後のダイナミクスについて研究した。赤外ポンプ光励起5ps後におけるテラヘルツ反射スペクトルは,超伝導状態のLa_1.84Sr_0.16CuO₄と同様の過渡スペクトルが得られることが分かった。この結果波LTT相の赤外励起によって過渡的に超伝導状態が生成していることを示している。光の電場の作用によって直接的に超伝導状態が誘起される現象は,今回初めて観測された。

シソーラス用語： *時間分解分光法 ,  *酸化銅 ,  *高温超伝導体 ,  誘導 ,  ポンププローブ法 ,  ランタン化合物 ,  ユウロピウム化合物 ,  ストロンチウム ,  赤外線 ,  赤外線照射 ,  *光ポンピング ,  電磁波 ,  *反射スペクトル ,  過渡吸収スペクトル ,  過渡現象 ,  電場効果 ,  *超伝導 ,  *銅酸化物超伝導体 ,  テラヘルツ波
準シソーラス用語： 光誘起 ,  ポンププローブ分光法 ,  *光励起 ,  ポンプ光

分類 (3件)： 塩基,金属酸化物  (CD01030Z) ,  酸化物系超伝導体の物性  (BM04023I) ,  光化学一般  (CB08010U)

引用文献 (4件)：

• 十倉好紀:強相関電子と酸化物(岩波書店,東京,2002).
• J. Tranquada, B. J. Sternlieb, J. D. Axe, Y. Nakamura, and S. Uchida: Nature 375, 561 (1995).
• D. Fausti, R. I. Tobey, N. Dean, S. Kaiser, A. Dienst, M. C. Hoffmann, S. Pyon, T. Takayama, H. Takagi, and A. Cavalleri: Science 331, 189 (2011).
• Q. Li, M. Hucker, G. D. Gu, A. M. Tsvelik, and J. M. Tranquada: Phys. Rev. Lett. 99, 067001 (2007) .

タイトルに関連する用語 (5件)： 時間分解分光法 ,  銅酸化物超伝導体 ,  光誘起 ,  超伝導 ,  観測