抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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老朽化が進む社会インフラ関連の構造物を省コストで効率的に維持管理していくことが喫緊の課題となっている。東芝は,橋梁(きょうりょう)の劣化をモニタリングするシステムの実現を目指し,これまでにない広い周波数帯域で橋梁から発生するアコースティックエミッション(AE)を検出するスーパーアコースティック(SA)センサと自立発電・無線通信機能を備え,約10年間動作可能なSAセンサユニットを組み込んだシステムを開発している。SAセンサのデータをフィルタリングし,波形の特徴量を抽出してパラメータ化することで,データ量を無線通信で伝送可能な範囲に収め,診断に必要なデータだけをサーバに蓄積できる。このシステムにより,人手による定期点検が行われるタイミング以外での劣化モニタリングが可能となり,橋梁の維持管理の効率化が期待できる。また,国立大学法人東京大学IRT研究機構と共同で,1Hzから1MHzまでの非常に広帯域な周波数特性を持つSAセンサの開発を進めており,従来複数のセンサでカバーしてきた周波数帯を一つのセンサでカバーするシステムの構築を目指している。(著者抄録)