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J-GLOBAL ID：201502210188568070   整理番号：15A0891165

粘性要素を軸力制限機構に用いた粘性マスダンパーの免震構造物への適用性

FEASIBLITY OF VISCOUS MASS DAMPER WITH BINGHAM FLUID ORIGINED FORCE RESTRICTION MECHANISM FOR BASE-ISOLATED STRUCTURE

著者 (3件)： 池永昌容 (東北大 大学院工学研究科) ,  五十子幸樹 (東北大 災害科学国際研) ,  井上範夫
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 714  ページ： 1251-1260  発行年： 2015年08月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ビンガム流体を軸力制限部に用いたダンパーシステム(BF-VMD)を提案し,免震構造物にそれを用いた場合の地震応答の制御効果を検討し,以下の知見を得た。1)提案したBF-VMDと従来のFRVMD(粘性マスダンパーに摩擦要素による軸力制限機構を付加したダンパー),リリーフ付きオイルダンパーの3種類に対する時刻歴応答解析の結果比較から,BF-VMDだけが設定した設計クライテリアを全て満足することを示した。2)免震建物に対する床応答加速度は,BF-VMDの方がFRVMDよりも小さくなることを示した。3)BF-VMDの最適ダンパー緒元に対する変動を考えた感度解析を行い,ロバスト性が高いことを明らかにした。4)BF-VMDにおける質量比が応答変位に及ぼす影響を考察し,質量比1.0が最適な値であることを明らかにした。5)BF-VMDの最適設計を利用した設計手法による数値解析的な検討の一例を,免震RC5階建物を用いて示した。

シソーラス用語： *免震構造 ,  粘性 ,  軸力 ,  制御装置 ,  建築物 ,  Bingham流体 ,  地震応答 ,  応答解析 ,  床 ,  ロバスト性 ,  変位 ,  振動制御 ,  最適設計 ,  加速度 ,  応答加速度 ,  応答制御 ,  応答変位 ,  時刻歴応答解析 ,  質量比 ,  制振装置 ,  免震建物 ,  機械的性質
準シソーラス用語： *ダンパ ,  軸力制限機構 ,  *粘性マスダンパ

分類 (1件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (25件)：

• 1) Smith, M. C. : Synthesis of Mechanical Networks: the Inerter, IEEE Transactions on Automatic Control, Vol. 47, No. 10, pp. 1648-1662, 2002.10
• 2) 石丸辰治 : 対震設計の方法-ダイナミックデザインへの誘い-,建築技術,2008.7
• 3) 石丸辰治:構造物の地震応答制御概論「応用力学シリーズ 2 建築構造物の設計力学と制御動力学」,日本建築学会,pp. 199-202,1994.11
• 4) 古橋剛,石丸辰治:慣性接続要素による多質点振動系の応答制御 慣性接続要素による応答制御に関する研究 その1,日本建築学会構造系論文集,第576号,pp55-62,2004.2
• 5) 古橋剛,石丸辰治:慣性接続要素による多質点振動系の応答制御 慣性接続要素による応答制御に関する研究 その2,日本建築学会構造系論文集,第601号,pp83-90,2006.3

タイトルに関連する用語 (8件)： 粘性 ,  要素 ,  軸力 ,  制限 ,  マス ,  ダンパー ,  免震構造物 ,  適用性