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J-GLOBAL ID：201502210307152066   整理番号：15A1076127

振動切削系に生じるびびり振動の発生メカニズム

著者 (3件)： 軽部周 (大分工高専) ,  麻原寛之 (岡山理大 工) ,  高坂拓司 (大分大 工)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 A(Web)
巻： J98-A  号： 9  ページ： 556-562 (WEB ONLY)  発行年： 2015年09月01日 
JST資料番号： U0470A  ISSN： 1881-0195  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 振動切削は,難削材加工に有用な精密加工の一手法である。振動切削は,工具刃先の周期的な振動により切削力を断続的に作用させ,切削抵抗及び加工熱を低減させることができる。一方,振動切削の理論的上限である臨界切削速度近傍では,系の挙動が不安定となりびびり振動などの異常現象が発生する場合があるが,びびり振動の発生メカニズムに関する研究は不足している。本研究では振動切削系の非線形モデルを用い,振動切削系に発生するびびり振動の発生メカニズムについて数値シミュレーションにより検討する。具体的には,振動切削系におけるびびりは,切削速度の増加により切りくず-工具間の相対切りくず流出速度の切り替わりパターンが変化した後,工具-工作物間の相対切削速度の最小値V_minが正となることで発生すること,びびり発生後,工具周期内に切削力0となる非切削状態を一回含む状態と含まない状態が交互に現れることで振動が拡大していくことを示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *振動切削 ,  加工 ,  精密加工 ,  切削抵抗 ,  加工熱処理 ,  *びびり振動 ,  *加工速度 ,  モデル ,  シミュレーション ,  切削速度 ,  難削材加工 ,  非線形モデル

分類 (2件)： 切削一般  (QC02010V) ,  振動の励起・発生・測定  (BB02030Z)

引用文献 (17件)：

• 隈部淳一郎,精密加工 振動切削-基礎と応用-,実教出版,東京,1979.
• 隈部淳一郎,早乙女辰男,西本雄二,"セラミックスの重畳振動切削,"精密工学会誌,vol.52,no.11,pp.1851-1857,1986.
• 越水重臣,青木繁,大西慶弘,"超耐熱 Ni基合金インコネル718の超音波振動切削,"2009年度精密工学会秋季大会学術講演会論文集,pp.325-326,2009.
• 飯島昇,竹山秀彦,"低周波振動切削によるGFPRの加工,"成形加工,vol.3,no.1,pp.81-88,1991.
• J. Zhang, N. Suzuki, Y. Wang, and E. Shamoto, "Ultra-precision nano-structure fabrication by amplitude control sculpturing method in elliptical vibration cutting," Precision Engineering, vol.39, pp.86-99, 2015.

タイトルに関連する用語 (3件)： 振動切削 ,  びびり振動 ,  発生メカニズム