文献
J-GLOBAL ID:201502210704969087   整理番号:15A0875812

胎児内皮機能不全の誘導における母性妊娠糖尿病の役割

The Role of Maternal Gestational Diabetes in Inducing Fetal Endothelial Dysfunction
著者 (6件):
資料名:
巻: 230  号: 11  ページ: 2695-2705  発行年: 2015年11月 
JST資料番号: E0042B  ISSN: 0021-9541  CODEN: JCLLA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
妊娠糖尿病(GDM)は,胎児の内皮機能不全に関連することが知られているが,メカニズムは完全には理解されていない。本研究では,母体の糖尿病が胎児内皮機能へ与える影響と生理的グルコース条件(5mM)の下での遺伝子発現を調査した。糖尿病の母親から単離されたヒト臍静脈内皮細胞(d.HUVEC)は,健康な母親より単離されたHUVEC(c.HUVEC)に比べてゆっくりと増殖し,倍加時間が遅延していたが,リアルタイムPCRおよびELISAによって測定すると,総血管内皮増殖因子(VEGF)の発現や蛋白質量は上昇していた。ウェスタンブロットにより,抗増殖性のVEGF165bアイソフォームの量がc.HUVECと比べてd.HUVECにおいて増加していることが判明した。低分子干渉RNA(siRNA)によってVEGF165bをノックダウンさせると,ネガティブコントロールを導入した場合と比較して,MTT法によって測定されるd.HUVECの増殖性が増加し,c.HUVECと同等になった。2′,7′ジクロロジヒドロフルオレセインジアセテート(DCFH-DA)とニトロテトラゾリウムブルー(NBT)を用いた試験で,d.HUVECは過剰なレベルのROSを生成していることが明らかになった。マイクロアレイの結果102の遺伝子がc.HUVECに比べてd.HUVECで過剰に発現していることが判明した(>1.5倍の変化;P<0.05)。発現量に差のある遺伝子を機能クラスタリング分析し,炎症応答(接着性を含む)と病理的結果の結びつきを明らかにした。これらのうちICAM-1は発現上昇しており,マイクロアレイの結果を確証した。免疫蛍光染色によりc.HUVECと比べてICAM-1の蛋白質発現が増加したことを明らかにしたが,それはビタミンC処理(100μM)により減少した。母体の糖尿病は,胎児の血管内皮機能と遺伝子発現の持続的な変化を誘導するので,血糖正常化と抗酸化剤治療により内皮機能不全の逆行を助けることができるかもしれない。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
循環系の基礎医学  ,  婦人科・産科の基礎医学 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る