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J-GLOBAL ID:201502211138730159   整理番号:15A0953311

多機能エンベロープ型ナノ構造体:非選択性から活性標的システムへの進化

Multifunctional Envelope-Type Nano Device: Evolution from Nonselective to Active Targeting System
著者 (6件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 1266-1276  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: W0169A  ISSN: 1043-1802  CODEN: BCCHES  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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薬剤送達システムでは低分子の薬剤のみならず蛋白質,核酸等の高分子薬剤を運搬する必要性が生じ,それを可能にする技術の開発が進められた。本総説はそのような目的で最近開発されたいわゆるプログラムパッキングと呼ばれる新規なパッキング概念である多機能エンベロープ型ナノ構造体(MEND)に関するものである。本総説の著者らはMENDを用い,種々の機能的デバイスを単一ナノ粒子に封入し,必要な時,必要な場所で機能させることを可能とする技術の達成を目標とした。このパッキングコンセプトは次の3点から成る。1)生体内のすべての運搬障害を乗り越えることが出来る,2)機能的デバイスとその3次元構築のための設計,3)すべてのデバイスをナノサイズ構造体へ組み立てることを可能にする。このようなコンセプトから得られたMENDの一つは,凝縮プラスミドDNA(pDNA)を中核として,種々の機能的デバイスを備える脂質エンベロープ構造から構成される。本論文の著者らはpDNAのみならずオリゴ核酸および蛋白質をMEND内に効率的にパッキングすることに成功している。非選択性であるが高効率のリガンドである膜透過性ペプチドであるオクタアルギニンを用いてpDNAやsiRNAのような機能的核酸の標的へ運搬できる。新規関連遺伝子に対するsiRNAを内封したMENDを糖尿病モデルマウスに尾静脈内投与することにより有意な血糖値低下,および耐糖能,インスリン抵抗性,耐ピルビン酸能の改善が認められた。さらに腫瘍内皮細胞を標的とする二重リガンドシステムを持つ活性標的システムおよび肺組織や脂肪組織を対象とする活性標的システムの利用を論議した。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
製剤一般  ,  遺伝子操作 

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