抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
事故や災害,輸送障害などの異常時には,指令員や乗務員等の複数の関係者間で正確かつ円滑に情報を共有することが求められる。そのためには,個々の指令員がコミュニケーションの重要性を理解し,関連スキルを習得する必要がある。そこで,本研究では「異常時における指令員のコミュニケーション技術訓練手法」を開発した。また,その有効性を確認した。その結果の概要を以下に示した。1)情報不足や間違った内容の情報伝達をあえて「状況説明用紙」に記載し,意図的にエラーが発生した状態を作り出すことによってリスクシナリオを進行させた結果,体感型の訓練シミュレータ等の大型装置を用いず会議室内で実施可能な訓練とすることができた。2)リスクシナリオ体験後の振り返りも含めても2時間半以内で実施可能な訓練とすることができた。3)異常時の情報伝達を模擬したリスクシナリオ体験後の振り返りの議論が活発になり,訓練によりコミュニケーション技術の留意点に対する重要性の認識が向上することを確認した。