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J-GLOBAL ID：201502211304563339   整理番号：15A1248488

形態にあらわれた構造 6 生物の構造における「遊び」

著者 (1件)： 近藤滋 (大阪大 大学院生命機能研究科)
資料名： 建築と社会  (Architecture and Society)
巻： 96  号： 11  ページ： 30-31  発行年： 2015年11月01日 
JST資料番号： F0181A  ISSN： 0912-8182  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者の家を建てた経験から,出来るだけ安くとの制約で無駄なものは省いて実用一辺倒の結果,マッチ箱のような形の存在感の無い家ができ上った。素晴らしくて魅力的だったモデルハウスとの違いは何かともう一度住宅展示場に行って解ったのは,この家に遊びが無いからだった。存在感を出すには,やはり遊びにお金をかけないといけない。筆者の専門である発生学は,動物の形や模様ができる仕組みを解明する学問である。生物のあらゆる特徴は,「進化」,すなわち何千何万世代にもわたる厳しい生存競争を勝ち抜く過程で作られ,ほとんどは生存に適した「理にかなった」形をしている。しかも結構美しかったりするのは,何億年にもわたって研ぎ澄まされたデザインだからなのかもしれない。進化の末にたどり着いた構造だから,無駄や遊びなどは無いはずなのだが,それでもいくつか例外が有るのが面白い。

シソーラス用語： 建築設計 ,  図形 ,  *形態 ,  構造設計 ,  *モルフォロジー
準シソーラス用語： *形態学 ,  *生物形態

分類 (1件)： 建築設計,建築家,建築史  (RB04000W)

タイトルに関連する用語 (2件)： 形態 ,  生物