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J-GLOBAL ID：201502211582974978   整理番号：15A0805962

仁和寺九所明神の外壁における藻類生育と周辺環境との関係

RELATIONSHIP BETWEEN ENVIRONMENTAL CONDITIONS AND ALGAL GROWTH ON THE EXTERIOR WALLS AT KUSYO MYOJIN SHRINE, NINNA-JI TEMPLE

著者 (3件)： 中嶋麻起子 (京大 大学院工学研究科) ,  鉾井修一 (京大 大学院工学研究科) ,  小椋大輔 (京大 大学院工学研究科)
資料名： 日本建築学会環境系論文集  (Journal of Environmental Engineering (Transactions of AIJ))
号： 713  ページ： 575-582  発行年： 2015年07月30日 
JST資料番号： L4761A  ISSN： 1348-0685  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 京都市内の仁和寺境内にある九所明神の外壁面における気生藻類の生育条件の定量化を目的として,周辺環境条件と壁表面の汚れ状態の測定を実施し,藻類の生育条件につき検討した。測定期間は2011年10月に開始し,2014年11月現在も継続しており,外気温湿度・外壁表面温湿度・日射量,外壁の変色状態を測定した。実際の測定結果として,九所明神周辺(塀内側)の外気温湿度,壁表面の温湿度変化,外壁各部位の変色と劣化の状態を示した。また,周辺環境条件と外壁の変色状態の対応に関して,壁表面温度と変色状態との関係,熱伝導解析による西殿南壁表面温度の計算などを考察し,藻類の生存率の低下が確認された。40°C以上の温度に着目すると,九所明神周辺は相対湿度が高く藻類が生育しやすい環境であること,目視による変色の調査では部位により変化があること,L*値による変色状態と目視による評価結果はよく対応していることなどの知見を得ることができ,外壁の変色状態と藻類の生存率が低下する壁表面温度の発生頻度とはよく対応していることを確認した。

シソーラス用語： 京都府 ,  寺院 ,  *外壁 ,  *藻類 ,  成長 ,  生息環境 ,  汚染 ,  気温 ,  相対湿度 ,  *表面温度 ,  現地調査 ,  数値解析 ,  熱伝導 ,  *変色 ,  明るさ ,  直達日射
準シソーラス用語： 仁和寺 ,  九所明神 ,  L*値 ,  熱伝導解析

分類 (2件)： 建築物のその他の絶縁  (RB01036G) ,  造園植物  (FC03080Q)

タイトルに関連する用語 (4件)： 外壁 ,  藻類 ,  生育 ,  周辺環境との関係