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J-GLOBAL ID：201502211587715024   整理番号：15A1279998

福島市,小川町および宇都宮市における2014年の降水の安定同位体比の特徴と3年間の変動について

著者 (2件)： 藪崎志穂 (福島大) ,  島野安雄 (文星芸術大)
資料名： 福島大学地域創造  (Journal of the Center for Regional Affairs, Fukushima University)
巻： 27  号： 1  ページ： 8157-8167  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： L7035A  ISSN： 1346-6887  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,2014年の降水同位体比の特徴とそれ以前の3年間のデータより明らかとなった変動特性を報告する。福島市,宇都宮市,埼玉県小川町に降水採取器を設置し,2012~2014年の期間,月に一度の採水を行った。降水試料のpHと電気伝導度を試料採取時に測定し,主要イオンをイオンクロマトグラフィー法により分析した。δ¹⁸OとδDをキャビティーリングダウン吸収分光法により分析した。δ¹⁸OとδDは,福島市,宇都宮市,小川町ともに全体として類似した変動を示した。d-excess(δD-8δ¹⁸O)は,福島市,宇都宮市,小川町とも5~30の間で変動し,夏季に低く,冬季に高い傾向を示した。降水のd-excessは降水の水蒸気起源に依存し,夏季は太平洋側の気団,冬季は日本海側の気団の影響を受ける。降水の起源となる気団が,福島市,宇都宮市,埼玉県小川町の3地点では同じ起源であることが示された。福島市,宇都宮市,埼玉県小川町における降水のδ¹⁸OとδDとの関係は,傾きは異なるもののいずれも直線を示し,その決定係数は0.8以上であった。

シソーラス用語： *降水 ,  福島県 ,  栃木県 ,  イオン ,  電気伝導率 ,  pH【水素イオン指数】 ,  同位体存在比 ,  気団 ,  水蒸気 ,  年年変動 ,  *酸素18 ,  *重水素 ,  埼玉県 ,  気温 ,  降水量
準シソーラス用語： 宇都宮市 ,  降水化学 ,  小川町 ,  福島市 ,  無機イオン

分類 (2件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A) ,  雲と降水の微物理  (DC05110M)

タイトルに関連する用語 (5件)： 福島 ,  小川 ,  宇都宮市 ,  降水 ,  安定同位体比