文献

J-GLOBAL ID：201502211617819415   整理番号：15A1274065

羊ケ丘実験林における降水量の測定誤差-測器の違いによる影響-

著者 (2件)： 溝口康子 (森林総合研 北海道支所) ,  山野井克己 (森林総合研 北海道支所)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 14  号： 3  ページ： 145-146  発行年： 2015年09月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 札幌管区気象台で冬季に使用されるタイプと同じ構造の溢水式降水量計(B-071-12)を従来の降水量計(MC-2100)と同じ観測露場内,MC-2100の設置個所から約10メートル南南東側に設置し比較検討をおこなった。MC-2100の年間降水量は通年観測できた2009~2013年の間,常に札幌管区気象台の値と比べ少なかった一方,B-071と札幌管区気象台の差は2007~2014年のうちの7年間で-67mm~+87mmの間で変動した。MC-2100とB-071の両者が通年観測できた2009年から2012年の4年間では平均降水量はそれぞれ1000mmおよび1253mmで,札幌管区気象台の値と比べ,MC-2100は-251mm,B-071は+2mmであった。これらの結果から,羊ケ丘の年間降水量は札幌管区気象台と同程度であり,従来の観測データは過小評価している可能性が示唆された。

シソーラス用語： 森林 ,  降水量 ,  変動 ,  *測定誤差 ,  気象台 ,  北海道 ,  計測器 ,  *測定データ ,  *年雨量 ,  演習林 ,  降水変動 ,  札幌市
準シソーラス用語： 実験林 ,  降水量変動 ,  札幌 ,  測定器 ,  *観測データ ,  *年間降水量

分類 (2件)： 農業気象  (DC05030Z) ,  森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (5件)：

• 大野 宏之・横山 宏太郎・小南 靖弘・井上 聡・高見 晋一・Thomas Wiesinger (1998) 北陸地方における降水量計の固体降水捕捉率. 雪氷, 60(3), 225-231.
• 気象庁 (1998) 気象観測の手引き. 気象庁, 127pp.
• 気象庁 (2015) "過去の気象データ検索" http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etm/index.php (参照 2015-05-25)
• 鈴木 宣直 (1996) 雨量計、雪量計. 鈴木 宣直編 "気象研究ノート第185号気象測器-地上気象観測篇". 日本気象学会, 53-64.
• 中井 専人・横山 宏太郎 (2009) 降水量計の捕捉損失補正の重要さ-測器メタデータ整備の必要性-. 天気, 56(2), 11-16.

タイトルに関連する用語 (4件)： 実験林 ,  降水量 ,  測定誤差 ,  測器