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J-GLOBAL ID：201502211653641516   整理番号：15A0674643

気液界面および液中プラズマシミュレーションの現状

著者 (2件)： 杤久保文嘉 (首都大学東京 大学院理工学研究科) ,  白藤立 (大阪市大 大学院工学研究科)
資料名： プラズマ・核融合学会誌  (Journal of Plasma and Fusion Research)
巻： 91  号： 5  ページ： 307-313  発行年： 2015年05月25日 
JST資料番号： G0114A  ISSN： 0918-7928  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の非平衡大気圧プラズマの多様な発生法の開発に伴い,液体が介在するプラズマ応用の研究が急速に広がっている。これらは,プラズマ中に発生した荷電粒子やラジカルによって誘起された液中反応を利用するものである。したがって,プラズマの生成過程,気液界面での相互作用を含む気液中での荷電粒子や中性化学種の輸送過程の統合的理解が必要である。本解説では,液中の気泡内放電の進展,液中のイオン輸送を考慮した気液界面プラズマ,液中の化学反応を取り上げ,気液界面プラズマのシミュレーションの現状を紹介する。まだ予測の域を出ないが,プラズマから液面へ入射する電子や正イオンと水分子の反応によって,プラズマ-液体界面の液体側の極薄層にpHや活性化学種の濃度が急激に変化する活性層が形成されること,これが液中反応をコントロールすることが示唆された。モデルの妥当性を高めるには,プラズマ-液体界面での素過程の理解と充実が必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *プラズマシミュレーション ,  *計算機シミュレーション ,  *プラズマ ,  *放電 ,  ラジカル ,  *気液界面 ,  電気化学反応 ,  イオン輸送 ,  電気二重層 ,  水 ,  化学反応 ,  *液相反応 ,  *液中プラズマ ,  *気液界面プラズマ ,  *計算機利用 ,  *利用
準シソーラス用語： 非平衡大気圧プラズマ

分類 (1件)： 液体・固体中の放電  (BJ03030E)

引用文献 (21件)：

• 液体中の伝導・破壊現象調査専門委員会:「液体中の伝導と破壊」電気学会技術報告 2-242(1987).
• 極低温液体中の高電界現象と計測法調査専門委員会:「極低温液体中の高電界現象と計測法」電気学会技術報告 588(1996).
• 液体の破壊前駆現象とそのシミュレーション調査専門委員会:「液体誘電体の諸現象とそのモデリングならびに応用技術」電気学会技術報告 884(2002).
• 液体中の放電現象に関する極限計測技術調査専門委員会:「液体誘電体の放電現象と応用に関する極限計測技術」電気学会技術報告 1125(2008).
• 秋山秀典 他:プラズマ・核融合学会誌 84,664(2008).

タイトルに関連する用語 (4件)： 気液界面 ,  液中プラズマ ,  シミュレーション ,  現状