抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄筋コンクリート構造物(RC構造物)の耐久性評価の課題を整理し,著書が提案する劣化度評価ダイアグラム(PDFt曲線)に基づいた耐久性評価方法を説明し,併せて,RC部材の劣化の評価例を示した。はじめに,劣化度評価ダイアグラムによる耐久性評価に関して,課題及び考え方を示し,上記の劣化度評価ダイアグラム(PDFt曲線)を誘導した。この劣化度評価ダイアグラムでは,RC構造物の性能Pと経過年tとの関係から性能低下曲線P(t)を得た。この際,劣化因子の作用量Fと時間tとの関係の評価(F-t曲線)を得て,続いて,劣化因子の作用量F,材料劣化度D,構造物の性能P及び経過年tの関係を独立事象として定量化し,ダイアグラム(PDFt曲線)における劣化レベルI~IVを位置づけすることにより,各評価項目の関係を明確にして構造性能の時間変化を合理的に評価した。次に,具体的な例として,この評価ダイアグラムを使用して中性化による鉄筋腐食の劣化度評価を行った。この例では,F-t曲線,D-F曲線,P-D曲線,PDFt曲線を求めてRC部材の性能評価を行う例を示した。今後の課題として,各評価式の精度向上を挙げた。