抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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PV大量導入の課題としては,周波数調整力不足の問題や電圧変動の問題など様々な課題が指摘されている。本論文では電圧変動に着目し,複数地点で実測データをもとに低圧連系PVから見た背後インピーダンスを推定するとともに,その季節変動について分析を行う。著者らは回帰分析およびスペクトル解析の手法を用い,相関の大きさとともに背後インピーダンスの大きさを推定する手法を提案してきた。今回は,PV出力および連系点での電圧変動の時系列データに対して,回帰分析,スペクトル解析を用いた背後インピーダンス推定手法を用いて低圧連系の太陽光発電設備について季節による違いに着目し,背後インピーダンスの推定・考察を行った。本論文で得られた主要な結果は以下の通りである。1)両手法の推定精度はほぼ一致した。2)背後インピーダンス値は月によって0.015~0.022Ω程度変動するが,季節・月などの関連性は見られなかった。3)太陽光発電の出力変動に起因する電圧変動の分散・パワースペクトルは,地点・月によっても変動するが,高い地点ではおよそ80%程度,低い地点では10~60%程度に達することがわかった。