文献
J-GLOBAL ID:201502213352511211   整理番号:15A1042277

市街地の大気汚染監視ステーションでの大気観測データを利用する森林上空でのオゾン濃度の評価

Estimation of ozone concentrations above forests using atmospheric observations at urban air pollution monitoring stations
著者 (11件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 202-210 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: X0731A  ISSN: 0021-8588  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
日本上空の対流圏オゾン(O3)濃度は増大し続けており,日中の気孔吸引による森林樹木への潜在的悪影響の心配がある。1970年以降には市街地の汚染監視ステーションで,O3濃度を含む大気データが頻繁に収集されているが,森林上空でのO3濃度の連続記録の頻度が少ない。そこで2012年以降には森林上空のO3濃度が札幌,安比および山代の3か所のフラックスタワーで監視されてきた。更に森林とその近隣の監視ステーションの大気および気象データを用いて過去の森林内部での日中のO3濃度を多重回帰モデルにより評価した。得られた(日の出から日没までの)日中の森林O3濃度は,市街地のO3濃度との相関が低かったにも係らず,それ以外では正の相関があった。多重回帰分析では,2012年以後のデータを利用し,検定には2013年以降のデータを用いた,Akaikeの最小情報判断基準によるモデルを利用した。過去のO3リスクを評価するために,2000年から2011年までの森林上空のO3濃度を評価し,日中時間内(≧50W・m-2全球放射)の累積曝露指数AOT40を算出した。3か所の内では札幌の森林サイトのAOT40が最低で,2000~2011年の間は支配的な植物被種(Betula platyphylla vsr.japonicaおよびQuercus mongolica var.crispla)の臨界濃度を超えなかった。逆に,安比の森林サイトの支配種が高度のO3感受性種に分類されるFagus crenataであったので,安比の森林は2001年から2011年の間を通して臨界濃度を超えるAOT40を受けた。山代のAOT40は増大し,2006年以降は支配植物被種のQ.serrata(中位にO3感受性)の臨界濃度を超えたために,山代の森林は幾つかのO3曝露の悪影響を受けた可能性がある。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
森林植物学  ,  有害ガス調査測定  ,  植物に対する影響 
引用文献 (48件):
  • Aso, T., 2006: Influence of changes from wet method to dry method on the photochemical oxidant concentration in Kanto area. Journal of Environmental Laboratories Association, 31, 85-91. (in Japanese)
  • Chen, C. L., Tsuang, B. J., Tu, C. Y., Cheng, W. L., and Lin, M. D., 2002: Wintertime vertical profiles of air pollutants over a suburban area in central Taiwan. Atmospheric Environment, 36, 2049-2059.
  • Fares, S., Vargas, R., Detto, M., Goldstein, A. H., Karlik, J., Paoletti, E., and Vitale, M., 2013: Tropospheric ozone reduces carbon assimilation in trees: estimates from analysis of continuous flux measurements. Global Change Biology, 19, 2427-2443.
  • Garland, J. A., and Derwent, R. G., 1979: Destruction at the ground and the diurnal cycle of concentration of ozone and other gases. Quarterly Journal of the Royal Meteorological Society 105, 169-183.
  • Gerosa, G., Ferretti, M., Bussotti, F., and Rocchini, D., 2007: Estimates of ozone AOT40 from passive sampling in forest sites in South-Western Europe. Environmental Pollution, 145, 629-635.
もっと見る

前のページに戻る