文献
J-GLOBAL ID:201502213843790537   整理番号:15A0361761

ジャスモン酸メチル濃度が水稲の開花時刻と受精に及ぼす影響

Effects of Methyl Jasmonate Concentration on Flower Opening Time and Fertilization in Rice Plants
著者 (2件):
資料名:
巻: 84  号:ページ: 56-63 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
開花直前に水稲の穂に散布するジャスモン酸メチル (MeJA) の濃度を低下させることによって,開花盛期の時刻を早めながら,それに付随する不受精を回避できないかどうかを明らかにすることをこの実験の目的とした.主稈のみ栽培した4品種のイネを供試し,出穂2,3日後に0.04,0.4,4 mmol L-1の3段階の濃度のMeJA溶液を穂に散布した.穂を10分間隔で撮影することによって開花始めおよび開花盛期の時刻を調査した.処理当日における開花数,不受精率,柱頭上の受粉数を調査した.分散分析の結果, MeJA処理から開花盛期までの時間に対して,「ハナエチゼン」,「タカナリ」,「朝日」 の3品種において,5%の有意水準でMeJA処理の効果が認められた.MeJA処理の効果が最も顕著に現れた 「ハナエチゼン」 では,4 mmol L-1区では散布後26分で開花盛期に到達したのに対し,対照区ではそれより開花盛期までに194分遅くなった.0.4 mmol L-1区でも対照区よりも開花盛期が98分早まった.0.04 mmol L-1区については,「ハナエチゼン」 には有意差が認められなかったが,「朝日」 については対照区よりも26分,開花盛期が早まった.1時間以上,開花までの時間を短縮できた場合はいずれの場合でも受精がかなり不安定となった.以上の結果から,MeJAの濃度を低下させても,開花までの時間を短縮できた場合は受精が不安定となり,不受精を回避できたとは認められなかった.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  植物成長調整剤  ,  生殖 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです
引用文献 (39件):
  • 1) Buck, A.L. 1981. New equations for computing vapor pressure and enhancement factor. J. Appl. Meteorol. 20: 1527-1532.
  • 2) Gao, X.Q., Zeng, X.C., Xia, K., Yoshihara, T. and Zhou, X. 2004. Interactive effects of methyl jasmonate and salicylic acid on floret opening in spikelets of sorghum. Plant Growth Regul. 43: 269-273.
  • 3) 長谷川利拡・臼井靖浩・若月ひとみ・常田岳志・桑形恒男・吉本真由美・石丸努・近藤始彦・中川博視・大野宏之・吉田ひろえ 2012. 2010年の夏季異常高温が不稔穎花の発生に及ぼした影響-2007 年との比較から-. 日作紀 81 (別 1) : 122-123.
  • 4) Hirano, K., Aya, K., Hobo, T., Sakakibara, H., Kojima, M., Shim, R.A., Hasegawa, Y., Ueguchi-Tanaka, M. and Matsuoka, M. 2008. Comprehensive transcriptome analysis of phytohormone biosynthesis and signaling genes in microspore/pollen and tapetum of rice. Plant Cell Physiol. 49: 1429-1450.
  • 5) Honda, I., Seto, H., Turuspekov, Y., Watanabe, Y. and Yoshida, S. 2006. Inhibitory effects of jasmonic acid and its analogues on barley (Hordeum vulgare L.) anther extrusion. Plant Growth Regul. 48: 201-206.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る