抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ニラ(Allium tuberosum Rottler)のハウス栽培における土壌養分の変化と養分吸収特性について検付した。収穫終了時の肥料成分の含有量は定植時に比べていずれも減少した。特に,窒素とカリウムの減少量が大きかった。1a当たり単収612kg(収穫回数4回)の場合,窒素,リン酸,カリウム,カルシウム,マグネシウムの養分吸収量はそれぞれ1a当たり4.4kg,1.3kg,7.0kg,0.6kg,0.5kgであった。無機養分と糖質の含有量は,定植3か月後から捨て刈り期(9月~/10月)にかけて急激に増加した。これらは効率的な施肥法と硝酸濃度を減らしたニラの生産に役立つと考えられる。また,ニラのハウス栽培において,収量や品質に及ぼす株養成期間の影響についても検討した。その結果,株養成期間が長い(地上部の捨て刈り時期が遅い)ほど,出荷時期は遅れるものの,収量と品質は向上した。株養成期間が150日~190日の区において農業所得が多かった。最も単価の高い12月に出荷する場合は株養成期間が150日となったが,最も多収で高品質になる株養成期間は190日であった。(著者抄録)