抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,アカペラ(ここでは,無伴奏で行う重唱を指す)の練習を行う際にグループに欠員が出た場合を想定し,その欠員の担当パートを他のメンバーの演奏と同調しながら演奏するシステムの実現を目指す。アカペラ演奏支援には,音高が不安定という問題と,歌詞の影響を受けてスペクトル特徴が変化するという問題があり,従来の楽器演奏を対象とした楽譜追跡手法をそのまま適用しても十分な性能が得られない。本報告では,アカペラ演奏に対する楽譜追跡の精度向上を目的とし,特徴量,チャンネルの増加および最適パス探索手法に関する改善手法を提案する。まず,従来の楽譜追跡手法で用いられている特徴量が母音の違いにより異なる様相を示す問題に対処するため,特徴量として基本周波数を併用した。次に,アカペラ演奏では同時に複数パートの歌声が利用できる利点を生かし,複数チャンネルを入力とした楽譜追跡手法を検討した。さらに,早すぎる状態遷移に対処するため,パスの傾斜制限を導入した。本報告では,3曲のアカペラ演奏に対し楽譜追跡実験を行い,これらの手法の有効性について検討した結果について述べる。(著者抄録)