文献

J-GLOBAL ID：201502214617449420   整理番号：15A1031675

埋立地の植栽林におけるキンラン(Cephalanthera falcate(Thunb.)Blume.)の野外播種試験法による繁殖の試み

著者 (9件)： 伊藤彩乃 (緑生研究所) ,  庄司顕則 (緑生研究所) ,  松本竹吾 (緑生研究所) ,  赤崎洋哉 (東芝) ,  海道智文 (東芝) ,  松澤宏 (東芝) ,  松澤宏 (東芝エレベータ) ,  山崎旬 (玉川大 農) ,  遊川知久 (国立科学博物館)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 41  号： 1  ページ： 279-282  発行年： 2015年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キンランはコナラ二次林でみられる地生ランであるが,生育地の開発等によって個体数が減少し,絶滅危惧II類に指定されている。近年,埋立地のマテバシイ等の郷土種を用いた植栽林でも生育が確認されており,埋立地がキンランの生育域外保全地として利用できる可能性がある。埋立地にて野外播種試験法を用いてキンランを繁殖させる試みを行ったところ,キンランの生育の有無に関わらず,マテバシイやスダジイ,アラカシ等のブナ科の樹木の付近では種子が発芽することが確認された。約10ケ月間で,胚が成長しプロトコームを形成するまでの過程が観察された。(著者抄録)

シソーラス用語： *埋立地 ,  *森林 ,  ラン科 ,  絶滅危惧種 ,  ブナ科 ,  発芽 ,  生物分類 ,  *播種 ,  保全
準シソーラス用語： キンラン ,  マテバシイ ,  郷土種 ,  *自生地播種 ,  種 ,  種子発芽 ,  *植栽林 ,  生育域外保全

分類 (2件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (18件)：

• 1) 飯島和子・橋本健一・松井恭平 (2004) 千葉県立衛生短期大学構内に出現した野生ラン(ラン科).千葉県立衛生短期大学紀要,23(1): 27-29.
• 2) 飯島和子・橋本健一・松井恭平 (2005) 千葉県立衛生短期大学構内に出現した野生ラン(ラン科) (第2 報).千葉県立衛生短期大学紀要,24(2): 1-4.
• 3) 環境省.“第4次レッドリスト”.環境省ホームページ. http://www.env.go.jp/press/files/jp/20557.pdf (参照:2015年4月1日) .
• 4) 環境庁 (2000) 改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物-レッドデータブック-植物 I (維管束植物) .自然環境研究センター,660 pp.
• 5) 木村研一・山崎旬・遊川知久・倉本宜 (2012) 東京都内の雑木林におけるキンラン移植株のモニタリング結果と知見.日本緑化工学会誌,38(1): 212-215.

タイトルに関連する用語 (8件)： 埋立地 ,  植栽 ,  キンラン ,  野外 ,  播種 ,  試験法 ,  繁殖 ,  試み