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J-GLOBAL ID：201502214834348101   整理番号：15A0998624

集中配置時における多質点系同調粘性マスダンパー制振システムの最適応答制御

OPTIMUM RESPONSE CONTROL OF MULTI-DEGREE-OF-FREEDOM SEISMIC CONTROL SYSTEM INCORPORATED WITH CONCENTRATEDLY ARRENGED TUNED VISCOUS MASS DAMPERS

著者 (4件)： 新城季樹 (東北大 大学院工学研究科) ,  池永昌容 (東北大 大学院工学研究科) ,  五十子幸樹 (東北大 災害科学国際研) ,  井上範夫
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 715  ページ： 1393-1402  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多層せん断型構造物に同調粘性マスダンパー(TVMD)制振システムを適用する際,その配置が分散的な場合から集中的な場合を包括した一般的な系を想定し,集中制振の有用性とその適用範囲を提示した。ダンパーの設置によりモード形が大きく変化する系の極端な例として集中制振システムの最適設計例を示し,モード形の変化が制振効果に与える影響を検討した。その結果,以下の成果を得た。1)TVMD制振システムにおいて,任意のダンパー配置に対してモード制御の意味における応答倍率曲線制御設計問題を定式化し,その数値最適解を求めることができることを示した。2)TVMD付き多層せん断型構造物を等価な2自由度系へ自由度縮約する手法を示した。3)集中配置においては,多層に跨ってTVMDを配置した方が制振効果が高いこと等を示した。4)計算例を通して,集中制振システムの支持部材剛性について略算解は最適設計解に比べて相対的に小さくなることを示した。

シソーラス用語： *制振構造 ,  配置 ,  最適制御 ,  振動応答 ,  振動モード ,  最適設計 ,  多層構造 ,  集中化 ,  応答制御 ,  *同調粘性マスダンパ ,  粘性ダンパー ,  動吸振器
準シソーラス用語： *ダンパ ,  集中制振 ,  集中配置 ,  多層せん断型構造 ,  同調マスダンパ

分類 (1件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (14件)：

• 1) 石丸辰治 : 対震設計の方法-ダイナミックデザインへの誘い-, 建築技術, 2008
• 2) Smith, M. C. : Synthesis of mechanical networks: The inerter, IEEE Transactions on Automatic Control, Vol. 47, No. 10, pp. 1648-1662, 2002.10
• 3) 古橋剛, 石丸辰治 : 慣性接続要素によるモード分離 慣性接続要素による応答制御に関する研究 その1, 日本建築学会構造系論文集, No. 576, pp. 55-62, 2004.2
• 4) Sugimura, Y., Goto, W., Tanizawa, H., Saito, K., Nimomiya, T. : Response Control Effect of Steel Building Structure Using Tuned Viscous Mass Damper, Proceedings of the 15th World Conference on Earthquake Engineering, Lisbon, Portugal, Paper ID 0138, 2012.9
• 5) Ogino, M., Sumiyama, T. : Structural Design of a High-Rise Building Using Tuned Viscous Mass Dampers Installed Across Three Consecutive Storeys, Twelveth International Conference on Computational Structures Technology, Naples, Italy, Paper ID 225, 2014.9

タイトルに関連する用語 (4件)： 多質点系 ,  同調粘性マスダンパー ,  制振 ,  応答制御