文献

J-GLOBAL ID：201502215158441647   整理番号：15A1348564

機械的手法により合成された LiCoO₂ 造粒体の電池特性に及ぼす熱処理温度の影響

Effect of Heating Temperature on the Battery Performances of LiCoO₂ Granules Synthesized by Mechanical Method

著者 (7件)： 中村衣利 (大阪大学 接合科学研究所) ,  近藤光 (大阪大学 接合科学研究所) ,  松岡光昭 (大阪大学 接合科学研究所) ,  小澤隆弘 (大阪大学 接合科学研究所) ,  内藤牧男 (大阪大学 接合科学研究所) ,  古賀英行 (トヨタ自動車株式会社) ,  射場英紀 (トヨタ自動車株式会社)
資料名： 粉体工学会誌  (Journal of the Society of Powder Technology, Japan)
巻： 52  号： 11  ページ： 634-640 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： S0129A  ISSN： 0386-6157  CODEN： FKKADA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リチウムイオン二次電池の正極材料として,コバルト酸リチウム(LiCoO₂)が広く使われている。その充放電を高速化する方法の一つに,LiCoO₂粒子の微細化がある。また,高密度な電極の作製には,ナノ粒子から成る造粒体が適していると考えられている。そこで本稿では,機械的手法により合成されたナノ粒子造粒体に対して熱処理を行い,熱処理温度が粉体特性ならびに電池特性に及ぼす影響を検討した。具体的には,ナノ粒子造粒体の機械的合成およびその熱処理,粉体特性評価,電池特性評価について説明の後,実験結果を述べた。特には,1)LiCoO₂の一次粒子の大きさは,熱処理温度600°Cおよび700°Cでは粒成長がやや進行するものの,ナノサイズが維持された,2)熱処理を施した造粒体を正極とした電池評価の結果,低レートでの充放電反応では800°Cで処理されたときが最も良好な電池特性を示した,などの知見が得られたとした。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  コバルト酸塩 ,  リチウム化合物 ,  温度 ,  電極材料 ,  合成 ,  熱処理 ,  性能 ,  充放電サイクル ,  粒子
準シソーラス用語： コバルト酸リチウム ,  *リチウムイオン二次電池 ,  電池性能 ,  熱処理温度

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 手法 ,  造粒体 ,  電池 ,  熱処理温度