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J-GLOBAL ID：201502216172372190   整理番号：15A1372526

陽電子寿命の理論計算

Theoretical calculation of positron lifetime

著者 (1件)： 水野正隆 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 陽電子科学  (日本陽電子科学会会報)
号： 4  ページ： 23-34  発行年： 2015年02月01日 
JST資料番号： F1636A  ISSN： 2188-0107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 物質中の陽電子寿命を計算するには陽電子の波動関数を求める必要がある。一般的な陽電子消滅測定で使用する陽電子線源強度では,波動関数の計算は陽電子一つの状態を計算すれば良い。本稿では,陽電子寿命の具体的計算方法と幾つかの計算例を示し,理論計算における問題点などを解説した。陽電子の分布は正確には空間的広さで決まるわけではなく,陽電子が感じるポテンシャルにより決まる。AlとCuの完全結晶と空孔の陽電子寿命値を計算した例を示し,計算法を比較して論じた。また,半導体・絶縁体におけるエンハンストメント・ファクタについて論じた。陽電子が及ぼす構造緩和への影響について述べ,最後に,陽電子寿命計算が可能な計算機プログラムを示した。

シソーラス用語： 寿命 ,  計算 ,  波動関数 ,  ポテンシャル ,  陽電子 ,  アルミニウム ,  銅 ,  半導体 ,  絶縁材料 ,  *構造緩和 ,  計算機プログラム ,  *陽電子消滅 ,  絶縁体 ,  増強因子 ,  *陽電子寿命

分類 (1件)： 陽電子消滅  (BK16052L)

引用文献 (53件)：

• M. J. Puska, R. M. Nieminen: J. Phys. F 13 (1983) 333.
• J. Kuriplach, O. Melikhova, C. Domain, C. S. Becquart, D. Kulikov, L. Malerba, M. Hou, A. Almazouzi, C. A. Duque, A. L. Morales: Appl. Surf. Sci. 252 (2006) 3303.
• J. Arponen, E. Pajanne: Ann. Phys. (N.Y.) 121 (1979) 343.
• E. Boroński, R. M. Nieminen: Phys. Rev. B 34 (1986) 3820.
• P. A. Sterne, J. H. Kaiser: Phys. Rev. B 43 (1991) 13892.

タイトルに関連する用語 (2件)： 陽電子寿命 ,  理論計算