抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽光発電システムが基幹電源に向けて普及拡大していく中,ACモジュールのような分散電源の利用も大いに期待されている。ACモジュール方式は,1枚のパネルに対して1台のマイクロインバータが接続される分散型であり,メリットとして次の5点が挙げられる;(1)発電効率:パネル単位で発電電力を最大化できる。(2)拡張性:パネル単位での追加,拡張がしやすい。(3)高信頼性:分散型であるため,1つのACモジュールが故障してもシステム全体に及ぼす影響は小さい。(4)設置性:各ストリングのパネル枚数は自由に設定でき,直流接続箱が不要である。(5)安全性:交流で配線でき安全である。マイクロインバータは,ソーラパネルと一緒に設置することが想定されている。新たに提案するマイクロインバータ回路では,単相電力脈動を補償するコンデンサの電圧をアクティブに制御することでコンデンサ容量を低減する。このアクティブバッファにより,電解コンデンサよりも寿命の長いフィルコンデンサやセラミックコンデンサを使用でき,ACモジュールの長寿命化を実現できると考える。しかし今後の普及には,系統連系規定の確立を含め,社会システムとして受け入れられるための仕組みづくりなど,多くの課題がある。