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J-GLOBAL ID:201502218158339787   整理番号:15A0904395

変形誘起相変態を伴う先進鋼の強化機構

Strengthening Mechanism of Advanced Steel with Deformation Induced Phase Transformation
著者 (5件):
資料名:
号: 2014-4  ページ: 13-14 (WEB ONLY)  発行年: 2014年 
JST資料番号: U0583A  ISSN: 1344-6320  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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変態誘起塑性は(TRIP)は鋼の強度と延性を改善し,優れた高速変形挙動を実現する。また衝突時の衝撃吸収性が高い。TRIPは準安定相(A相)を含む鋼で起こり,A相は塑性変形中にM相に変態する。M相の鋼は高い強度を持ち,A相からM相への変態がTRIP鋼の高い強度に貢献していると推測されている。しかしM相の強度への貢献度を直接示した定量的な研究は行われていない。この挙動を理解するために中性子回折(ND)で取りくんだ。しかし,以前はマトリックスのF相とM相の回折ピーク分離が装置の分解能制限のため得られなかった。そこで最高の分解能を有する装置を使い,A相の体積分率が約11%のTRIP鋼試料に負荷中,その場中性子回折測定を室温で実施してTRIP効果が起こっている塑性変形中での連続測定が可能とした。これまで測定はひずみ,変位を保持して行われてきたが,応力緩和のために精度が低下してM相の量が保持中に変わる可能性があった。実験の結果,3つの相の幾つかの(hkl)ピーク位置をピーク分離処理により決定し,負荷中の格子ひずみを変形前のピーク位置と比べて評価して,格子ひずみの分配が(hkl)群の結晶粒間と構成相間で起こることが明らかになった。またA相の平均格子ひずみはマトリックスより高いと思われ,A相(高炭素量の残留オーステナイト)はマトリックスと比べて硬質な相として振る舞う。重要なことはM相格子ひずみが評価できることであり,変態により生成したM相は最も硬質な相であることを証明する最も高い値を示す。塑性変形の初期にはM相の応力寄与度は小さいにも関わらず,大きな応力下ではM相の体積分率が増すためにA相の寄与度を超えている。均衡した応力を混合則を利用した3つの相の応力寄与度から計算した場合,M相の応力寄与度が強度全体で重要な役割を果たしていることが明確になった。
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分類 (2件):
分類
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変態組織,加工組織  ,  機械的性質 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
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