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J-GLOBAL ID：201502218658263370   整理番号：15A1392267

津波被災農地の実態調査 2.宮城県の広域土壌調査による津波被災農地の実態把握

著者 (1件)： 菅野均志 (東北大 大学院農学研究科)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 86  号： 5  ページ： 399-400  発行年： 2015年10月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年5月11~19日に宮城県内344地点を対象に,(1)津波により運び込まれた堆積物に厚さ及び含有成分の評価,(2)塩分などの農地への浸透程度の把握,を目的とする緊急土壌調査(広域土壌調査)を行った。宮城県内の津波被災農地全域に1kmのメッシュをかけ,メッシュの土地利用を代表する3~4カ所から堆積層,第1層(0~10cm),第2層(10~20cm)を採取し,全炭素,全窒素,全イオウ濃度,土壌ECなどの測定を行った。対象とした344地点は農耕地土壌図,推定津波浸水範囲データ,地力保全土壌図データなどから津波被災農地を代表していると判断した。津波堆積物は344地点中275地点で確認され,そのうち泥層と砂層両方を含む地点は119地点,泥層のみが98地点,砂層のみが58地点であった。堆積層の厚さと土壌ECについて解説する。重金属による汚染の危険度は低いと判断した。

シソーラス用語： *農地 ,  *土壌調査 ,  *津波堆積物 ,  層厚 ,  電気伝導率 ,  重金属 ,  宮城県 ,  実態調査 ,  自然災害 ,  損害 ,  震災
準シソーラス用語： *広域土壌調査 ,  津波被害 ,  *津波被災農地 ,  土壌電気伝導度 ,  東日本大震災

分類 (2件)： 土壌調査  (FB04080U) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (10件)：

• 稲生栄子・上山啓一・森谷和幸・今野知佐子・小野寺和英・島秀之・伊藤豊彰・菅野均志2013.東日本大震災による津波堆積物の化学的性質(宮城県南部),宮城県農業・園芸総合研究所研究報告,81,63-87.
• 菅野均志2012.大津波の農耕地土壌への影響と塩害対策,環境情報科学,41-2,5-9.
• 菅野均志2014.2011年5月の広域土壌調査から明らかになった仙台平野の津波被災農地の実態,ペドロジスト,58,44-50.
• 菅野均志・伊藤豊彰・高橋正・南條正巳・島秀之・小野寺和英・金澤由紀恵・稲生栄子・森谷和幸・今野知佐子2012.平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震津波の宮城県沿岸部農地への影響-広域土壌調査による農地344地点の被害状況-,日本ペドロジー学会2012年度大会講演要旨集,p.54.
• 宮城県農業振興課普及支援班2011.津波被災農地に堆積した土砂の調査結果(速報値)について(平成23年7月21日)〈記者発表資料〉

タイトルに関連する用語 (6件)： 津波被災農地 ,  実態調査 ,  宮城 ,  広域 ,  土壌調査 ,  実態把握