抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超伝導電波振動空洞を用いて高加速場を達成することにおける主な障害は,ピットでの磁場の増大による熱的磁場の破れである。井戸型ピット模型は,その増大因子がピット幅によって規格化されたエッジ半径のみに依存する,ピットでの磁場増大模型として興味を持たれている。しかしながら,空洞表面に見つけられる多くのピットは井戸型ではなく,ゆるやかに傾き,その傾斜角の増大因子への影響はまだ十分にはよく理解されていない。この研究では,任意の傾斜角のピットを記述できる模型を導入し,その増大因子を評価した。ピットでの磁場増大を記述するには2次元模型で十分である。増大因子を評価するため,共形写像に基づいた解析的方法を展開した。結果は,2次元”静電気学”を利用してこの論文で開発したシミュレーショ法で得られたものと比較した。シミュレーション結果とよく一致する増大因子を評価する一般的公式を導いた。規格化したエッジ半径のみならず,傾斜角も増大因子に大きく影響することがわかった。ゆるやかな傾斜角のピットは,井戸型ピットに比較して増大因子がはるかに小さかった。この結果は,任意の傾斜角の現実のピットの増大因子の計算に適用しうる。(翻訳著者抄録)