抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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PやCaを含んだイットリア部分安定化ジルコニアボールを用い,内部に細かい閉気孔を作製することができる。これは,高温でのジルコニアの超塑性現象とP-O系ガス種のガス圧上昇によるものだが,今回,電気炉に替えてマイクロ波を使用して多孔質閉気孔体の作製を試みた結果と,その場合の閉気孔の形成機構について概説した。まず,マイクロ波照射による自己発熱について,エネルギー損失の式を示して説明し,マイクロ波発生装置の外観を図で説明した。また,使用したジルコニアボールの化学組成を示し,加熱後の性状についてSEM写真を示して説明して,閉気孔形成について熱力学的に考察した。ジルコニアボールの体積は約25%増加し,ボール同士は強固に接着しており,ボールの内部に生成した閉気孔は球形であった。マイクロ波加熱により一般の電気炉に比べて1/10のエネルギーで閉気孔多孔体を作製できた。マイクロ波加熱はセラミックスの焼成などの省エネルギー化に貢献するが,適用できる物質が限られているのが大きな課題である。