抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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PM
2.5を対象とした分析を行ううえで,分粒装置の使用は必須であるが,インパクター法やサイクロン法では捕集板や壁面等からの粒子の再飛散が起こる可能性がある。バーチャルインパクター法は再飛散を防止できるが,従来のものは形状が複雑であり,流量も小さいものが多かった。そこで本研究では,極めてシンプルな構造を持つ単孔ノズル型のミドルボリュームPM
2.5バーチャルインパクター(単孔VI)の開発と性能評価を行った。製作した単孔VIによる分級曲線の傾きは米国EPAの連邦標準測定法に指定されているWINSインパクターと同程度であったが,単孔VIによる50%分粒径はWINSより微小側を示した。単孔VIのノズル間距離と副流流量の変化による分級性能への影響は顕著ではなかった。一方,加速ノズル内径を大きくすると,分級曲線の傾きを保ったまま50%分粒径が粗大側にシフトした。単孔VIおよびWINSを分粒装置として用いて得られたPM
2.5中化学成分の比較を行った。単孔VIとWINSの分級特性の違いのため,いくつかの化学成分において両者の値は異なっていたが,PM
2.5質量濃度に関しては,両者の値に有意な違いは認められなかった。(著者抄録)