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J-GLOBAL ID:201502221012847110   整理番号:15A0891560

トリブチルスズはヒト胚性癌細胞中のNAD-IDH依存マイトフシンの分解によってミトコンドリア分裂を誘発する

Tributyltin induces mitochondrial fission through NAD-IDH dependent mitofusin degradation in human embryonic carcinoma cells
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 1240-1246  発行年: 2015年08月05日 
JST資料番号: W2338A  ISSN: 1756-5901  CODEN: METAIR  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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トリブチルスズ(TBT)などの有機スズ化合物は,周知の内分泌かく乱物質である。TBTはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)/レチノイドX受容体(RXR)を介するゲノム経路を通してナノモルのレベルで作用する。TBTは,イソクエン酸をα-ケトグルタル酸に代謝するNAD+依存イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(NAD-IDH)を含む非ゲノム経路を介してヒト胚性癌細胞株NT2/D1中の細胞の増殖とATP含有量を抑制することを最近報告した。しかし,NAD-IDHがTBTの毒性を媒介する分子機構は不明である。本研究では,ミトコンドリアNAD-IDHとエネルギー生産に及ぼすTBTの影響を評価した。Mito Trackerでの染色は,ナノモルレベルのTBTが,ミトコンドリアの断片化を誘発することを明らかにした。TBTはまた,ミトコンドリアの融合蛋白質,マイトフシン1と2を分解した。興味深いことに,NAD-IDHの阻害剤であるアピゲニンは,TBTの効果を模倣した。αケトグルタル酸類似体とのインキュベーションは,TBT誘発性のミトコンドリア機能障害を部分的に回復し,NAD-IDHの関与が支持される。これらのデータは,ナノモルレベルのTBTがNT2/D1細胞内でNAD-IDHを介してミトコンドリアの品質管理を損なうことを示唆する。したがって,胚細胞でのミトコンドリア機能は,金属曝露と関係する細胞毒性の評価に用いることができる。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞分裂・増殖  ,  金属及び金属化合物の毒性 

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