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J-GLOBAL ID:201502221217638629   整理番号:15A0603227

フィールド実験における技術者・工学者への信頼の役割-技術者倫理からの考察-

A Function of the Trust in Engineers in Field Experiments-Consideration from the Point of View of Engineering Ethics-
著者 (1件):
資料名:
巻: 114  号: 494(SITE2014 60-84)  ページ: 273-278  発行年: 2015年02月26日 
JST資料番号: S0532B  ISSN: 0913-5685  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿においては,フィールド実験における技術者倫理と技術系学協会の倫理綱領の役割を考察する。技術系学協会の倫理綱領には3つの機能があると思われる。一つは,そのメンバーが十分な専門的知識と技能を備えるとともに,高い倫理的資質を有すると,公衆に宣言することである。第二に,そのメンバーに対してどのような倫理的行為の水準が求められ,メンバーが当然備えるべき資質は何であるかを教える役割である。第三に,この宣言と教育を通じて,学協会のメンバーと公衆との間で社会契約を結ぶ機能がある。残念ながら,日本においては技術系学協会の倫理綱領は十分その役割を果たしているとは言えず,メンバーの活動が生むであろう社会的利益の増進や危害の回避に役立っているようには思えない。これは,学協会が倫理綱領に従って倫理的行動を行うメンバーの活動を物心ともに支えるだけの制度的な支持がないことに加え,逆にメンバーが問題ある行動を起こした際に法的制裁に代わって倫理的制裁を行うだけの制度的機構がないことに由来する。倫理綱領が十分に機能するようになれば,倫理綱領は,技術的実践およびトラブルが起きやすいフィールド実験を行う際に,その学協会とメンバーが公衆の信頼を得るだけの理由となりえるであろう。(著者抄録)
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分類 (1件):
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引用文献 (5件):
  • 大谷卓史,“技術者と倫理,””知識べース“電子情報通信学会(編),2012.http://www.ieice-hbkb.org/files/S1/Slgun_07hen_04.pdf 最終アクセス日:2015年2月4日
  • 川口由起子,“組織と倫理,““知識べース“電子情報通信学会(編),2012. http://www.ieice-hbkb.org/files/S1/Slgun_07hen_03.pdf 最終アクセス日:2015年2月4日
  • 大谷卓史,“メディアの現代史29ウィニー開発者判決を読む,“みすず,no.622,pp.2-3,March2012.
  • 映像センサー使用大規模実証実験検討委員会,“調査報告書,“October 2014. http://www.nict.go.jp/nrh/iinkai/report,pdf最終アクセス日:2015年2月4日
  • V. W. Schermer et al., “The Crisis of Consent: How Stronger Legal Protection May Lead to Weaker Consent in Data Protection,“ Ethics and Information Technology, vol. 16, no.2, pp.171-182.
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