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J-GLOBAL ID:201502223566997981   整理番号:15A0315034

エクジステロイドによる前胸腺刺激ホルモン分泌のポジティブフィードバック調節 変態の時期を決定する機構

Positive feedback regulation of prothoracicotropic hormone secretion by ecdysteroid - A mechanism that determines the timing of metamorphosis
著者 (4件):
資料名:
巻: 58  ページ: 39-45  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: D0873A  ISSN: 0965-1748  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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昆虫の幼虫が十分に成長したときに,前胸腺刺激ホルモン(PTTH)が脳から放出され,前胸腺によるエクジステロイド分泌の刺激を通して変態発生の開始が誘起される。ここでは,このPTTHサージの発生を調節する機構を解析した。カイコ(Bombyx mori)においては,PTTHサージは5齢幼虫の6日目に発生し,5日目の後期に血リンパ中のエクジステロイド量のわずかな上昇の前兆がある。エクジステロイド量のこの上昇がPTTHサージの誘導に関わるとの仮説を立てた。この仮説を調べるため,2つの実験を行った。最初に,少量の20-ヒドロキシエクジソンを4日目に注射し,5日目の血リンパ中のエクジステロイド量のわずかな上昇を刺激した。この注射は次の日のPTTHの早発性サージを導いた。次に,20-ヒドロキシエクジソンを不活性化するエクジステロイド-22-オキシダーゼを注射し,5日目の血リンパ中のエクジステロイド量を人為的に低下させた。この処理後に,PTTHサージは幼虫の80%で6日目に起こらなかった。これらの結果から,血リンパ中のエクジステロイド量のわずかな上昇がPTTHサージの誘導に重要な役割を果たすことが示された。これは,無脊椎動物における下流ステロイドホルモンによる刺激ホルモンのサージのポジティブフィードバック調節を示す最初の報告である。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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動物生理一般  ,  無脊椎動物ホルモン 
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