抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,自動車の運転支援システムの開発ではドライバにより優しいシステムを構築するアプローチとして,ドライバの情報を用いて人と機械の相互作用を知る試みが行われている。しかし,ドライバの情報から行動や運転操作意図を推定することは困難である。そこで,ドライバの運転操作に関連する脳活動から操作意図を推定し車両運転支援へ用いる手法の検討を行った。過去の研究において,車両の運転操舵時のドライバのEEGを計測し解析することで,操舵時の脳の活性化部位と特徴量を調査を行った。その結果,運転操舵時の空間的な認知に関係がある特徴量を抽出し,右操舵と左操舵,操作なしの状態において特徴量が異なることを確認した。しかし,得られた特徴量は他の脳活動を含んでいる為ばらつきが大きく,これらの情報を用いて運転操舵意図を推定することは困難であった。そこで,ノイズや伝播した他の脳活動などの情報を分離するために,EEGやMEGの解析で用いられている脳活動の電流源推定を行い,それら推定した結果を用いて空間的な認識に関連しているドライバの操作意図を推定可能であるか検討を行った。その結果,ドライバのEEGから右・左・直進という単純な操舵意図を検出可能である結果を得た。また,全被験者の平均推定精度は約70%という結果を得た。(著者抄録)